「弁護士になりたい」と話す次男さんのために、母親が取ったのは「読みな」とは言わずに『こども六法』をリビングに置いておく方法でした。次男さんはすぐに読み終え、小学4年生になった夏休みには母親と裁判の傍聴へ。子ども向けの法律本との出会い方について話を聞きました。
「自然と手に取ってくれたらいいなと思い…」
このエピソードをXに投稿したのは、30代で美容関係の仕事をしているエビふらいさん(@03021113)です。
次男さんは9歳の読書が好きな小学4年生。「弁護士になりたい」と口にするようになったのは、小学2年生の終わりごろでした。
きっかけについて、エビふらいさんはこう話します。
「心あたりはないのですが、文集に、本を読んだときに弁護士がかっこよくて将来、弁護士になりたいと書いていました」
そこでエビふらいさんは、子ども向けの法律本『こども六法』をすぐに購入。ただし、「読みな」と手渡すことはしませんでした。
「やりなさいとか、強要されるのが好きじゃない子なので、自然と手に取ってくれたらいいなと思い、置いておきました」
本を置いた場所はリビング。テレビの下など、次男さんが普段目にする場所です。
本を置いてからの反応は早かったといいます。
「すぐでした。『おもしろそう!』って言いながら即読み終えてました」
その後、学校の先生から「どうして、こども六法を読んだの?」と尋ねられた次男さん。「家にあったから」と答えたと知り、エビふらいさんは「自然と手に取り、読んで興味を持ってくれたことがうれしかったです」と振り返ります。
投稿には、同じように子どもの目につく場所へ本を置いているという保護者からの反応が並びました。「それでいいんだよね」と共感する声や、「私も同じように…しれっと置いています」と自身の家庭での工夫を明かす声も。親が本を楽しそうに読む姿を見せることも大切だという体験談もありました。
また、法律事務所のアカウントからは、子どものころから法律に興味を持ち、すでに裁判を傍聴していることを喜ぶ反応も届いています。
こうした反響を見たエビふらいさんは、「さりげなく置いておいて子どもに興味持ってもらうという戦略をやっている方は、たくさんいるんだな」と感じたそうです。
夏休みには母子で裁判の傍聴へ
『こども六法』から広がった次男さんの興味は、本の中だけでは終わりませんでした。
裁判そのものにも関心を持つようになった次男さん。傍聴できるのは平日だけのため、夏休みを利用してエビふらいさんと2回出かけました。薬物使用や詐欺、窃盗に関するものだったそうです。
実際の法廷を見た次男さんからは、こんな感想が飛び出しました。
「想像よりテンポが速くて、こんなに一個の裁判はやく終わるんだね」「被告人の距離が近かった」「ドラマみたいでおもしろかった!」
さらに、「犯罪は身近なんだなと思った」とも話していたとのことです。
エビふらいさん宅には、あえて本を雑然と置いているスペースもあります。
「手に取りやすいように、雑然とさせている場所です。ここに読んでほしいやつとかを置いておくと、持っていきやすいのか、よく読んでくれます」
「読みな」と勧めるのではなく、興味を持ったときに自然に出会える場所に置いておく。リビングにあった1冊は、次男さんにとって法律の世界をのぞく入り口になったようです。