大学2年生の息子を持つ埼玉県在住のYさん(40代)は、最近、息子とのコミュニケーションに妙な寂しさを感じています。
理由は、会話が少ないから…というだけではありません。あまりにも連絡が雑なのです。
「おはよう」も「おやすみ」もない息子
息子はほぼ昼夜逆転の生活です。
Yさんは高校生の娘のお弁当を作るため、毎朝5時に起床しますが、その少し前に息子が寝るという生活。朝の「おはよう」はありません。
Yさんが仕事から帰宅するころには、息子は起きているか、すでに外出していることが多く、「おやすみ」と声を掛ける機会もほとんどありません。
さらに、息子は自分の予定を家族にほとんど伝えません。
「今日はバイトだから遅くなる」「今日は友達の家に泊まる」と一言あれば済むところを、何も言わずに出かけてしまいます。
「今日、夕飯はいるのかな」
Yさんはそう思いながら、帰ってくるのかどうか分からない息子を待つことになります。
深夜に届く「クマ」の正体
ところが、深夜0時ごろになると、息子からLINEが届きます。
「おやすみなさい」と書かれた、枕を持ったクマのスタンプが一つ。
最初は「何これ?」と思ったYさんですが、次第にその意味が分かってきました。
「今夜は帰りません」
これが、息子にとっての枕を持ったクマの意味だったのです。
「最初から『今日は帰らない』って言って出ていけばいいのに…」
そう思う一方で、何も言わずに外泊するわけではなく、深夜になってからでも「帰らない」と伝えてくるところに、息子なりの配慮も感じます。
大学生なのだから、親にすべての予定を報告したくない気持ちも分かります。秘密主義になったことも、ある程度は仕方ないと思っています。
「それでも、同じ屋根の下で暮らす家族なのだから、予定が分かった時点で『今日は帰らないよ』と一言LINEを送るくらいの方法はあるでしょうに。あまりにも連絡の仕方が雑すぎませんか」
そう苦笑するYさん。
今ではそのクマが、Yさんにとって「息子は今日は帰ってこない」という、大事な合図になっています。