tl_bnr_land

【ホワイトハラスメント】「優しすぎる職場」が成長を妨げる? 20代の6割超「ホワハラ転職」に理解 「検討するきっかけに」も4割以上

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

上司や先輩がハラスメント認定を恐れるあまり、仕事を任せなかったり、必要な指導を控えたりする「ホワイトハラスメント(以下、ホワハラ)」が問題になっています。エン株式会社(東京都新宿区)が、同社運営の総合求人サイト『エン転職』にて実施した「ホワイトハラスメント」に関する調査から、ホワハラの認知度や実態、そして若手社員を中心とする仕事・キャリア観が明らかになりました。

調査は、同サイトユーザーの男女1385人を対象として、2026年7月~8月の期間にインターネットで実施されました。

調査の結果、全体の57%が「ホワイトハラスメント(※)という言葉を知っている」と回答しました。一方、まだ知らない人(43%)も一定数おり、「ホワイトハラスメント」という言葉が広く浸透しているとはいえ、認知の程度には差があることが分かります。

(※)上司や先輩がハラスメント認定を恐れ、部下や後輩に対して過度な配慮や業務量の制限を行い、成長する機会などを奪ってしまう行為。

また、「ホワハラにより成長機会が得られないことを理由に転職を検討すること」については、全体の57%が「同意できる」と回答しました。

特に20代の同意率は66%と全体平均を9pt上回り、若手ほど「ホワハラによる成長機会の喪失」を深刻に受け止めている実態が浮き彫りとなっています。

自由回答でも、「褒めて伸ばすのは良いが、叱られて伸びるのも事実。尊敬すべき上司がホワハラをするようでは頼れず、自分がダメになる気がする」(20代女性)、「成長感や達成感が得られないとモチベーションが下がる。程度にもよるが転職には賛成」(30代女性)、「過度な気遣いはかえってストレスになる。ある程度の厳しさは必要」(30代男性)といった意見が寄せられました。

一方、「同意できない」(28%)とした人からは、「指導してほしいなら自分から上司に伝えるべき。受け身のままではどこへ行っても変わらない」(30代女性)、「普段の様子を見て配慮されている可能性もある。タフさを自分からアピールすればいい」(30代女性)、「成長したいのであれば、職場以外でも自己研鑽の場はある」(30代男性)という指摘も見られました。

続いて、「職場でホワイトハラスメントを受けた経験」について聞いたところ、15%が「ある」と回答しました。

具体的には「仕事を任せない(重要な業務や難易度の高い案件から外され、簡単な作業ばかり割り当てられた)」(61%)、「強制的な定時退社(本人の意思を確認せず、時間だからと無理やり退社させられた)」(34%)、「フィードバックの回避(関係悪化を恐れ、ミスをしても注意せず適切な指導・アドバイスを避けられた)」(22%)などが上位に。

「危険回避」や「優しさ」からくる配慮であっても、実際にはやりがいのある仕事から遠ざけられたり、適切な指導を受けられない状況を生み出していることが分かります。

最後に、「ホワハラを受けた場合の転職意向」について聞いたところ、全体の41%が「転職を検討するきっかけになる」と回答。

その理由として最も多かったのは、「仕事で成長したいから」(64%)で、特に20代(73%)や30代(77%)といった若い世代で特に高い割合となりました。

調査結果からは、単純に「厳しい職場=悪い」「優しい職場=良い」とは言い切れず、本人がどのような働き方や成長を望んでいるのかを踏まえたマネジメントが重要だと考えられます。

部下を守ろうとする配慮は大切ですが、仕事を任せない、必要なフィードバックをしない、本人の意思にかかわらず仕事を切り上げさせるといった対応は、本人が望んでいる「成長の機会」を奪ってしまう可能性があります。

また、一人ひとりが求める働き方や成長のスピードは異なります。だからこそ、ハラスメントを避けることだけを意識するのではなく、本人が何を望んでいるのかを確認しながら仕事を任せ、必要な指導やフィードバックを行うことが、これからの職場ではより重要になりそうです。

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース