暑さが厳しい夏、夜もエアコンをつけたまま眠る人が増えています。一方で、冷房による寝室の乾燥が、いびきを悪化させる可能性があることは、まだあまり知られていないようです。一般社団法人「いびき無呼吸改善協会」(熊本市東区)が実施した「夏の睡眠中の乾燥といびき」に関する実態調査によると、「冷房による乾燥がいびきを悪化させる可能性を知らなかった」とした人が7割にのぼることがわかりました。
調査は、夏に就寝時エアコンを使用している全国の20〜60代男女200人を対象として、2026年8月にインターネットで実施されました。
熱中症対策としても、就寝時のエアコン使用は今や欠かせません。調査によると、「夏の就寝時のエアコンの使い方」は、「一晩中つけっぱなしにする」が44.0%、「タイマーで途中で切れるようにする」が29.5%と、約7割以上が睡眠中に長時間の冷房を使用していることがわかりました。
しかし、冷房は室内の水分を急速に奪います。そのため、夏場であっても冬と同等以上の乾燥リスクが寝室に潜んでいるのです。実際、「エアコンをつけて寝た翌朝の症状」として、約半数が「喉の渇き・イガイガ」(25.3%)や「口の中がカラカラに乾いている」(23.7%)といった乾燥トラブルを実感しています。
いびきの原因の一つに、鼻や喉の粘膜の「乾燥」が挙げられます。空気が乾燥すると鼻呼吸がしづらくなり、口呼吸になることで気道が狭まりやすくなるためです。このように、冷房によって鼻や喉の水分が奪われることが、睡眠中の口呼吸といびきを誘発するスパイラルを生み出しています。
そこで、「夏と冬で自分のいびきに違いを感じますか」と尋ねたところ、「季節による差は感じない」(37.0%)が最多となった一方、「季節によって変わるが、どちらとは言えない」(10.5%)や「夏のほうがひどい」(4.5%)、「冬のほうがひどい」(2.5%)といった意見も一定数見られ、「いびきは冬に悪化する」というイメージがありますが、本調査では、「夏のほうがひどい」と回答した人が「冬のほうがひどい」を上回りました。
また、「冷房による乾燥がいびきを悪化させる可能性があることを知っていた」とした人は30.0%だったのに対して、「知らなかった」とした人が70.0%にのぼる実態が浮かび上がりました。
「夏は湿度が高いから大丈夫」という思い込みが、知らないうちに夏のいびきを放置・悪化させる原因になっていることがうかがえました。
では、実際にどのような対策をしているのでしょうか。
調査の結果、「冷房の風が直接当たらないようにする」(27.0%)や「設定温度・湿度を調整する」(20.8%)などが上位に挙がった一方、「特に何もしていない」(27.0%)という意見も多くみられました。
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いびきが気になる場合、暑さを我慢してエアコンを切るのではなく、冷房を使いながら乾燥を抑える工夫がポイントになりそうです。
同協会は、「冷房の風が顔や喉に直接当たらないよう風向きを調整」したり、寝室の湿度を確認したりする方法のほか、「就寝前の水分補給」や、「枕元に濡れタオルを干す」といった手軽な方法も紹介しています。
「なんだか疲れが取れない」「家族からいびきを指摘された」「朝起きると喉が痛い」という方は、ぜひ今夜から寝室の冷房環境と乾燥対策を見直してみてはいかがでしょうか。