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水路を流れてきた手のひらサイズの小さな子猫 「猫白血病」を乗り越え、やんちゃに成長、先住猫とも仲良しに

古川 諭香 古川 諭香

職場前の水路に子猫が流れてきた――。2026年5月半ば、るるるさん(@rururu_1523)は知人から思いもよらぬ相談を受けました。悩んだ末、子猫を自宅へ迎え入れることを決意した飼い主さん。

しかし、その後に判明したのは子猫が猫白血病であるという過酷な現実。飼い主さんはできる限りの治療とケアをし、小さな命を懸命に守りました。

「この子は生きるのに必死だ」水路から救出された小さな子猫

その日、知人は排水トラップに引っかかった子猫を保護したものの、どうすればいいのか困惑していました。飼い主さん宅にはすでに2匹の先住猫が暮らしており、2匹目を迎えた時には1年ほど不仲であったため、最初は新しい子猫を迎えることに消極的でした。

しかし、貰い手がなければ保健所に連れて行く予定であることを知り、お子さんが「迎えに行こう!」と断言。ひとまず現地へ行き、保護された子猫と対面することにしました。

「手のひらに乗るほどの小ささで驚きました。目にはやや力がありませんでしたが、ピーピーと元気に鳴き、抱くと爪を立てて腕から肩へよじ登ってきて。生きるのに必死だと感じて迎える覚悟ができました」

猫白血病が発覚 8回の治療と手厚いケアで掴んだ奇跡の陰転

水路を流れてきたことや、過酷な状況を生き延びた強さに感心し、名前は「スイ」に決定。保護から数日後、結膜炎の症状が見られたため、動物病院へ行き、ついでに感染症の検査もお願いしました。

すると、思わぬ事態に。猫白血病(FeLV)の検査で薄く陽性反応が出たのです。

「獣医師さんの表情が深刻そうに見え、私も頭が真っ白になりました」

治療は、すぐにスタート。スイちゃんはウイルスの増殖を抑える注射を週1回、打つことになりました。感染を防ぐため、自宅ではスイちゃんを寝室で隔離。体重を増やして免疫力を高めるため、フード選びにこだわり、猫用ミルクも与えました。

「寂しくならないように、家にいる時はなるべく寝室で過ごしました。ストレスを少なくするために、おもちゃで一緒に遊んだりして」

適切な治療と愛あるケアは実を結び、8回の注射を終えた再検査で、猫白血病は陰性に変わっていました。

「持続感染だと一生隔離が必要ですし、長くても3~4年しか生きられないと聞いたので、私たちにできることはあるんだろうか…と挫けそうになったこともあります。でも、毎日元気なスイちゃんを見て、この子の生命力を信じようと思った。頑張ってウイルスを追い出してくれたスイちゃんに感謝しています」

猛アピールで打ち解けた先住猫たち 「手加減パンチ」で社会性を勉強中!

その後、スイちゃんは好奇心旺盛な猫に成長。自分の長いしっぽをブンブン振り、追いかけたり噛みついたりと、アクティブな日々を過ごしています。

また、飼い主さんのスマホについているストラップがお気に入りで、スマホごと引きずって持っていくこともあるのだとか。

「病院の診察台で話を聞いている時は大人しいけど、獣医師さんが注射器を持って戻ってくると、鳴いて暴れたり唸ったり…。リアクションが面白くて、病院の方も笑っていました」

心配していた先住猫たちとは、良好な関係性を築けています。約2ヶ月間の隔離生活中、先住猫たちはスイちゃんの存在をなんとなく認知。隔離が終わった直後は、スイちゃんに近づかれると逃げていましたが、めげないスイちゃんの猛アピールを受け、友好的な態度を見せてくれるようになりました。

なお、やんちゃなスイちゃんは先住猫たちのしっぽに猫パンチをしたり、やんのかステップを披露したりと、子猫らしい行動をたくさん見せています。

「あまりにもイタズラがしつこいと、先住猫たちは爪を出さない手加減の猫パンチで教育をしてくれます(笑)」

3匹の愛猫たちが同じ部屋でくつろいでいる光景は、飼い主さんにとって尊いもの。それぞれ異なるバックボーンを持つ愛猫たちをめいっぱい愛しながら、飼い主さんはこの先も小さな命を守り続けていきます。

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