tl_bnr_land

29歳娘の結婚式ドレスは背中全開の大胆デザイン 心配した母の助言で関係が険悪に…「過干渉」「毒親」とまで言われてしまいました【心理カウンセラーが解説】

長澤 芳子 長澤 芳子

52歳の専業主婦・Aさんには29歳の1人娘がおり、来月結婚式を挙げる予定です。ドレス試着に付き添うため式場を訪れたAさんは、鏡の前でドレスを合わせる娘の後ろ姿を見て驚きます。正面は上品なレースのハイネックなのに、背中は肩甲骨の下からウエストのあたりまで大きく開き、ほぼ素肌が見える大胆なデザインだったのです。

このドレスにAさんは「素敵だとは思うけど、彼のご親戚にはご高齢の方も多いって言ってたよね。式のときだけ、羽織るものを用意したらどう?」と娘に提案します。すると娘は表情が一変させて「自分のお金で選んだドレスに口出さないでよ、そういうのが過干渉って言うんだよ。毒親みたいなこと言わないで」と冷たく言い放ちました。

その場は気まずい空気のまま終わり、以来、娘からの連絡はぱったり途絶えています。良かれと思って伝えた一言が、なぜ「過干渉」「毒親」という強い言葉になって返ってきたのでしょうか。

結婚を控えた娘の変化と、親子関係のすれ違いが起きる理由について、心理カウンセラーの進藤いちかさんに話を聞きました。 

親の心配が娘に伝わらない…どうすればいい?

ー 親の善意の言葉が過干渉と受け取られてしまうのは、なぜでしょうか?

「過干渉」と感じるかどうかは、伝える側の言葉の内容だけではなく、受け取る側が持っている境界線の感覚にも左右されます。特に結婚式は、子どもにとって自分の意思で選び取る、人生の主役の場面です。

親からすれば心配や愛情から出た一言でも、子どもの側からは「自分で決めたことに手を加えられるかもしれない」という予期不安を感じやすく、身構えるような反応が出やすくなっていたのかもしれません。 

悪気のない言葉でも、伝える側の伝え方や内容、受け取る側のタイミング次第では、このように「口出し」と受け止められてしまうことがあるのです。 難しいですよね。

ー 結婚を控えた娘が、親の意見を強く拒否する心理にはどんな背景がありますか?

結婚式という失敗できないイベントであること、そして本番が近いこと、さらに服装や見た目への指摘であったことなどが影響したと考えられます。

結婚式が来月に迫っている段階での助言は「検討材料」ではなく「決定へのダメ出し」として受け取られやすくなってしまいます。

特に、ドレスなどの見た目に関わる助言は、過敏になりやすいテーマであり、「自分のお金で選んだ」という自負も重なって、経済的にも精神的にも自分の裁量だという感覚が強かったのかもしれません。

子どもへの愛情や心配であったとしても、本人にこれだけの要素が重なっていれば、いつもより身構えてしまうのも自然な反応だと言えます。

ードレスや結婚式の内容について、親はどこまで意見を伝えてもよいものなのでしょうか? 

実は「どこまで伝えるか」よりも「相手にどう伝わるか」を考えることの方が大切です。このケースにおいて、ポイントは2つあります。

1つめは、「あなたに決定権がある」という前提を伝えることです。こののケースでは、内容ではなく、この前提が子どもに伝わりにくかったのかもしれません。「私はこう思うけれど、あなたはどお?」と、最後に相手に決定を委ねる一言を添えるだけでも、意見の一つとして受け取られやすくなります。

2つめは、タイミングです。”式直前の試着”とのことなので、意見を求めたのではなく、選んだドレスを見て一緒に喜んでほしかっただけかもしれません。求められた時には意見を伝え、そうでなければ「素敵だね」と一緒に喜ぶだけで十分なこともあります。 

ーこじれてしまった親子関係を修復するには、どのように歩み寄ればよいのでしょうか? 

お互いに冷静になる時間は必要ですが、すでに連絡が途絶えている今、次の一歩はこちらから踏み出す必要がありそうです。「あなたが心配だったから…」など、伝えた理由については触れずに、まずは「嫌な気分にさせてしまったこと」に対して謝り、「あなたの選択を否定したかったわけじゃないこと」だけを伝え、反応を待ってみましょう。

少し時間が経てば「あれは心配してくれていたのかも」「ちょっと言いすぎちゃったかな」と、子どもにも振り返る余地が生まれているはずです。

親子の関係は一度のすれ違いで壊れるものではありません。誰が正しいかを決めるのではなく、お互いに歩み寄る姿勢を見せ続けることで、少しずつ元に戻っていきます。そうして歩み寄った経験が、これから先の信頼貯金になっていくはずです。 

◆進藤いちか(しんどう・いちか) 心理カウンセラー兼キャリアコンサルタント/私を生きる相談室 byいちかラボ
20年以上、生きづらさを抱えてきた自身の経験から『他人を気にしてNOが言えない・本音が言えない・自分がわからない』そんな人間関係における生きづらさをそっとほどく、【しなやか自分軸カウンセリング】を提供。周囲を優先する思いやりはそのままに、時には自分を優先できる『しなやかさ』のある自分軸を一緒に見つけ、優しく育てていきます。ホームページでは、心が少し軽くなるヒントを発信。公式LINEではご予約・お問い合わせの他、登録者限定特典を不定期で配信しています。
▽私を生きる相談室 公式ホームページ
https://cf-counselor.com/
▽公式LINE
https://lin.ee/THh4SC8
▽note
https://note.com/counselor_ichika

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース