tl_bnr_land

やる気出ない 集中力続かない 悩み多き夏休みの家庭学習 小学校教諭がアドバイス

山陰中央新報社 山陰中央新報社

 夏休みの真っ最中。子どもの家庭学習に悩む家庭は多い。やる気が出ない、集中力が続かない、子どもに質問され、教え方に苦労する…。どのように向き合えば良いのか。

 島根県松江市教育委員会生涯学習課で「親楽(おやがく)プログラム」を担当する小学校教諭、川神拓人さんに家庭学習へのアドバイスをもらった。

 家庭学習は「子どもと関わるチャンス」と捉え、前向きに取り組んでほしい。高校生になれば、親が子どもの学習に関われる機会はぐっと減る。限られた期間、「伴走者」として寄り添う大切な時間にしてほしい。

 まずはわが子の「スイッチの入り方」と「学習に向かうベストな環境」を観察しよう。下校してすぐ宿題を済ませてから自由時間にしたい子もいれば、まずゲームとおやつ、すっきりしてから勉強、という流れが合っている子もいる。寝る直前や、朝にやる方が集中できる子もいる。

 環境も、整然とした静か場所で取り組みたい子、多少雑音やごちゃごちゃがあった方が落ち着く子など、さまざまだ。床で宿題をする子もいる。まず取り組んでいる姿を認めることが大切。合うスタイルは少しずつ変わっていくこともあり、その都度寄り添っていこう。

 集中力は、小学校低学年なら「5分」持ったらよく頑張ったと言えるし、6年生でも「45分」集中できたら立派。「やりたい」という気にさせると、集中力は長持ちしやすい。タイマーで「○分」と設定する方法もあるが、「集中できた時間をカウントする」という使い方もできる。目に見える「記録更新」はモチベーションにもなる。

 子どもに「教えて」と言われ、学校での教え方が分からなかったり、独自の手法で教えて良いのか悩んだりする保護者は多いが、教えやすい方法でOK。学校で教わった方法と違っても、子どもが「こういう風に解けばいいのか」「こういう仕組みなんだ」と、気付きになる場合もあるからだ。先生に連絡帳などで「宿題はこういう教え方をしました」と伝えるとスムーズ。学校、家庭が連携して学習を支えていくことが大切だ。

 学年が進むと、保護者も分からない問題が増える。そんな時は「ギブアップ宣言」をして大丈夫。「ここまでは分かるんだけど…」と正直に伝え、一緒に考えるのも学びだ。

 共働きやシングルなど、時間的な制限があり家庭学習に寄り添えない家庭もある。帰って、子どもが取り組んだ学習を見て翌朝に「頑張ってるね」「応援してるよ」と伝えたり、メッセージを残しておくことも子どもの支えになる。

 家庭学習には「授業の定着」という大切な役割がある。一方的に「やりなさい」と押しつけたり「単なる作業」としたりしてしまうと、目的は果たしにくい。親子で一緒に試行錯誤しながら取り組んでいくことで、親の「あなたのことを気にしているよ」というメッセージを伝えられ、子どもは「ちゃんと見てくれている」「支えてくれている」という安心感の中で「もっと頑張りたい」という気持ちが育っていく。

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース