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子どもの友達が頻繁にわが家へ 手作りおやつや軽食の準備が負担に 持ち寄りを提案してもママ友たちは知らんぷりです【子育てアドバイザーが解説】

長澤 芳子 長澤 芳子

我が子の友達が家に遊びに来るたび、手作りのおやつや軽食を用意して迎えるというおもてなしを巡る投稿が、SNSで話題になっています。 投稿では「気にせず遊びに来てね」という気持ちで始めたおもてなしが、毎日、毎週と続くうちに食材費や準備の手間として積み重なっていく実情が語られています。

なかには、負担が大きくなったことをきっかけに、持ち寄り制を提案してみたものの反応が薄かったり、思い切って費用の一部を保護者に相談したりしたところ、快く受け止めてもらえなかったりしたという声もあがっています。

厚意で始めたはずのおもてなしが、いつの間にか負担になり、切り出し方ひとつで親同士や子ども同士の関係にも影響しかねません。この正解のない線引きの難しさについて、子育てアドバイザーの高祖常子さんに話を聞きました。

伝えにくいお金のこと。どう解決すればいい?

―子供の友人を家に招く際、おやつや食事の負担はどこまでが「サービス」で、どこからが相談すべき費用になるのでしょうか?

そもそも「サービス」という捉え方をするかどうかということもあると思います。親の手が空いていたり、楽しく遊んでいるからついでにおやつを出したり、ということならおもてなしの範囲だと思います。

しかし、週に何度も複数人分となると、食材費も手間も増えますし気持ちの部分での負担が大きくなるでしょう。

「最近ちょっと大変かも」と感じ始めたその時こそ、線引きを見直すサインだと捉えてみましょう。 

―費用の分担を保護者に依頼する場合、どのような伝え方が望ましいのでしょうか?

いきなり金額を提示するのではなく、まずは「最近みんなで集まる機会が増えて嬉しい。子供たちも楽しそう」などというポジティブな話から始めると、相手も構えずに聞いてくれるでしょう。そのうえで、「食材費もかかるので、持ち寄りにしませんか」と、あくまで提案の形で伝えるのがポイントです。

特定の家庭だけを名指しするのではなく、全員に同じルールとして提示すれば、不公平感も生まれにくくなります。金額の話を出すときには、できれば口頭よりもメモやメッセージで簡潔に伝えると、感情的なやり取りになりにくくおすすめです。 

―こうした金銭のやりとりは、子ども同士の友人関係に影響を及ぼすものなのでしょうか?

残念ながら、親同士の空気が変わると、それが子ども同士の関係に伝わることは少なくありません。子どもは親の表情や態度に敏感なので、「あの家に行きにくくなった」という空気を感じ取ることがあります。

ただし、伝え方が丁寧で、内容が理にかなっていれば、多くの場合は時間とともに関係は元に戻ります。大事なのは、持ち寄りやお金の話と子供同士の仲を切り離して考えることです。気にしすぎることなく、「必要な調整をしただけ」と捉え直す姿勢が大切です。

―同じような負担を防ぐために、家庭でできる工夫はあるのでしょうか。

1番の対策は、負担が大きくなる前に、集まりのルールを早めに決めておくことです。「誰かのうちに集まる時は、お菓子は持参で」といった簡単なルールを最初に共有しておけば、後から言い出しにくくなるのを防げます。

また、毎回自宅で集まるのではなく、公園や児童館など、費用のかからない場所を選択肢に入れるのもひとつの方法です。負担が偏らない仕組みを、都度提案していくことによって長く気持ちよく付き合っていける関係性になります。

◆高祖常子(こうそ・ときこ) 子育てアドバイザー・キャリアコンサルタント
資格は保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級ほか。Yahoo!ニュース公式コメンテーター、朝日新聞コメンテーター。全国で講演や執筆を行っている。複数のNPO法人理事ほか、こども家庭庁「幼児期までの子どもの育ち部会」など国や行政の委員を歴任。著書は『感情的にならない子育て』(かんき出版)、『どう乗り越える?小学生の壁』(風鳴舎)ほか。3児の母。
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