キャバクラやラウンジ、風俗店などで勤務していると、一般社会では珍しいほどの非常識な行動をする人を見ることが多いです。そのため、一般社会だったら激怒されるようなことも平気でやってしまう人が一定数存在します。では、どんな非常識な行動をやらかしてしまっているのでしょうか。2人の現役キャストに話を聞きました。
インフルなのに出勤!熱と酒でフラフラ接客
キャバクラで働くルルさん(仮名・27歳)は「自分でもやっちゃいけないとは思いましたよ。でもどうしても売り上げがほしくてインフルエンザなのに出勤していました」と、恐ろしい過去の話を始めました。彼女は週6日のフル出勤で同伴アフターもバリバリこなすキャストで、お客さんの取りこぼしをもっとも嫌っています。
そんな熱心な彼女は、なんと来客数が多い12月に体調を崩してしまいました。きっと常日頃の頑張りが身体にあらわれたのでしょう。
あまりに辛く医療機関を受診したところ、診断はインフルエンザA型。しかし、発覚した当日は来店予定となっていたため、欠勤をひどく躊躇するのでした(以下『』内、ルルさん談)。
『いや休めよって話なんですけど(笑)全身痛いし起き上がるのもやっとでしたが、その日は太客が来る予定だったんですね。12月半ばという時期に1週間も穴を空けるなんて有り得ない。だから家で酒を飲んでタクシーに乗り、そのまま店に行ってしまいました』
インフルエンザであることは隠しつつ、一応お店には体調不良による早上がりを申し出ていたそう。それでも40度近くの高熱で出勤し、接客できるなんてものすごい体力です。常識のある・なしはまず度外視にしても(苦笑)、売り上げを追いかける情熱が計り知れません。
その日だけで売り上げは200万円以上伸び、計算通りにコトは運びました。しかし身体に強すぎるムチを打ったおかげで、翌日から欠勤せざるを得なくなったそうです。
『あの日は過酷すぎて卓ゲロ(=席で吐くこと)するかと思いました(笑)。シャンパンは売れまくるし、なるべく飲まないようにして頑張ったけど本当にキツかったですよ。酔っ払ったって言い訳してましたが高熱でフラフラでした。
おまけに次の日から動けなくなって、結局5日以上休みました。ちゃんと休養を取って、年末に挽回するくらいの余裕を持てばよかったのに……。これは5年以上前の話なので、あの頃は私も若かったなと思います。さすがに今は非常識すぎてこんなこと絶対にやりません』
“焦りによる損失”を学んだルルさんは、セーブしながら働く方法にチェンジ。今は週5日出勤で体調が悪い時は無理せず休むという一般的な働き方ができるようになりました。
タク代で稼ぐ!店で売れる気は……ない(笑)
同じくキャバクラ勤務のハルナさん(仮名・23歳)は「家が遠い設定にして、アフターでタク代(=タクシー代)を多めにもらって稼ぐんです」と教えてくれました。
彼女の成績は店全体の中間くらいで、収入は40〜60万円程度。一般職では稼いでいる方ですが、夜職となると決して成績上位者ではありません。都会のワンルーム暮らしで家賃は13万円、毎月のスマホ代や美容代などを考慮すると、月収が40万円では大きく貯金することは難しいでしょう。そのため、彼女は積極的にアフターへ行き“タク代乞食”をすると暴露しました(以下『』内、ハルナさん談)。
『キャストにも近所に住んでいることは言っていません。タク代乞食はバレると面倒なので、千葉で家族と同居という設定にし、いつも2〜3万円お客さんからもらっています。週4日出勤で、ラッキーだと出勤日全部のアフターでタク代がもらえるからボーナスが入った気分です』
確かに1回2万円×4日で8万円は、かなり魅力的かもしれません。タク代のみで月に20万円を超えることもあり、本業はキャバ嬢で副業がタク代乞食とハルナさんは自虐発言を繰り返します。
『これだけアフター行ってるから客も掴みやすいはずなんですけど、乞食するから数回で客が切れがち(笑)店で金使って、さらにタク代までかかるとコスパ悪い女という扱いですからね。売れっ子の客ならみんな出すんでしょうけど、ウチみたいな無名嬢だと出し渋られることも多々あります。
20万分の売り上げを伸ばすのなんて簡単って思われそうですけど、シャンパン入れてもらったり、成績どんどん上げていくのってラクじゃないです。ウチにはのんびりまったり働きながら、タク代乞食する方が合ってます!』
このように、歓楽街では一般社会では起きないようなことが平気でまかり通ってしまいます。もちろんマネは絶対にダメですが、彼女たちのガッツは見習うべき部分といえるでしょう。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。