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「フラミンゴになりたいペンギン」!? 自信満々で片足立ちを披露するペンギン、でもフラミンゴは…?

行橋 友 行橋 友

「フラミンゴ業界厳しいな」

ペンギンをはじめとする生き物と触れ合えるイベントを行う「劇団ペンターズ🐧イマイケル」(@Gekidan_penters)さんが投稿したのは、フラミンゴの「パープル」くんの片足立ちをマネしようとケープペンギンの「松尾」くんが挑戦する一場面です。

ポーズはバッチリ決まったはずですが、パープルくんが下した判定はまさかの「0点」。パープルくんはどこ吹く風でその場を立ち去り、松尾くんはただただ呆然と立ち尽くすことに。異なる動物同士のちょっとシュールな掛け合いに、コメント欄には多くの反応が寄せられています。

「勇気をもらったよ松尾。やればできるんだって」
「松尾くん、もしかしたら自分はフラミンゴと思ってる!?🦩」
「最後フラミンゴ🦩が立ち去っていった時のボー然とした姿がめちゃ可愛い〜」
「なんとなくだけど このフラミンゴが喋ったら語尾はザマスっぽい」

松尾くんの姿から元気をもらったというコメントもあれば、ペンギンとフラミンゴのやりとりそのものを面白がる感想もあり、コメント欄はにぎやかな空気に包まれました。堂々と決めたはずのポーズが「0点」と判定されてしまうシュールな結末と、それでもどこか一生懸命だった松尾くんの姿とのギャップが多くの人の笑いを誘ったようです。動物たちの何気ない一瞬に、思わず笑ってしまった人もいるのではないでしょうか。

普段は見られないはずのこの行動に、いったいどんな背景があるのでしょうか。今回の様子について、詳しいお話を聞かせていただきました。 

ーー撮影された時の詳しい状況は?

「劇団ペンターズでは、ケープペンギンとオオフラミンゴを同じ場所で飼育管理を行っております。基本的には無関心な関係で積極的に関わり合うことはありません。ですが、動画に登場するケープペンギンの松尾だけは例外で積極的にフラミンゴとともに行動し、フラミンゴから羽繕いを受けることも多々あります。今回も松尾がフラミンゴとともにエリアを歩き回っているときの一場面でした。興味津々にフラミンゴを見つめていたため、カメラを回した矢先の出来事だったのです」

ーー松尾くんをはじめ、ペンギンたちが普段片足立ちをすることは、ほとんどないのでしょうか?

「ペンギンに片足で立つという行動はほとんどありません。唯一あるのは、足の爪を使って顔周辺を羽繕いをするときに行いますが、体勢を大きく傾けて行うため今回の行動とは大きく異なります。私も13年間、飼育員として勤めておりますが、綺麗に片足で立とうとするペンギンは初めて見ました」

ーー松尾くんとパープルくんは仲良しなのでしょうか?

「フラミンゴのパープルは身体が大きく、攻撃的な行動が多い個体です。ペンギンや人に対しても強く当たるときがあります。ですが、松尾には攻撃的な行動はなく自ら羽繕いをしにいくこともあります。ただ仲がとても良いわけではなく、基本的には無関心です。ですので、今回松尾が精一杯行った片足立ちにも無関心のように去っていったのではないかなと思います」

ーーこの様子を見て、いかがでしたか?

「めっちゃ面白いなぁと思いましたね! 生態的にも行動的にもですが、なによりも松尾が自信満々に猛アピールしたにも関わらず、綺麗にスルーをしていくところはホントにコントを見ているようでした! こういう動物たちの自然なコミュニケーションを生で見れることが飼育員の1つの特権なのかもしれません」

ーー劇団に所属している動物たちは?

「・ケープペンギン
 ・アルダブラゾウガメ
 ・オオフラミンゴ
 ・コガネメキシコインコ
 ・ルリコンゴウインコ
 ・ベニコンゴウインコなどの大型インコ・オウム類
を飼育しております」

ーーイマイケルさんはもともと水族館の飼育員だったそうですが、劇団ペンターズを立ち上げたきっかけは?

「『環境エンリッチメント』という生活環境や飼育管理などから動物を幸せにする方法に興味を持ったのがきっかけです。

学生時代は全国の水族館や鯨類の調査研究、自然のガイドツアー、海外の水族館などで勉強させていただき、念願の水族館飼育員になりました。約10年間、動物たちの飼育管理に携わりながらお客様に様々な方法で動物たちの魅力や現状を伝えてきました。

ですが、水族館に来られる方はすでに動物が好きで来られる方が多いため、より多くの方に知ってもらいたく現在の劇団ペンターズをスタートいたしました。今まで興味なかった方にも動物たちの面白さを知ってもらい、動物たちとともに共存ができる未来を作っていけたらなと思っております」

13年の飼育員経験があるイマイケルさんをもってしても初めて見るというペンギンの片足立ち。そこには動物たちそれぞれの個性や、種を越えた不思議な関係性が垣間見えました。松尾くんの「0点」という結果もいつか採点が変わる日が来るかもしれません。個性豊かな動物たちが見せてくれる予想外の行動はこれからも多くの人の心を和ませてくれそうです。

水族館の飼育員だった経験を活かし、動物たちの魅力を伝える活動を続けるイマイケルさん。最後に、劇団ペンターズについて教えていただきました。

「8月末まで、松尾やフラミンゴたちに出会えるイベントを愛知県知多市の「新舞子マリンパーク」にて実施しております。動物たちの可愛さも怖さも面白さも、いろんなことをより知ってもらえるイベントです。ぜひお越しいただけたらと思います」

劇団ペンターズHP

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