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「一人で悩みを抱え込まないで」 駅で流れたのは高校生の声 録音した生徒の思いは

堤 冬樹 堤 冬樹

 滋賀県大津市のいじめ防止啓発月間である6月、市は京阪電鉄石山坂本線と京津線の各駅で、大津商業高放送部の生徒が相談を呼びかけるアナウンスを流した。担当した部員は「一人で悩みを抱え込まないで」と、録音したメッセージに思いを込める。

 同市は2011年に中学2年の男子生徒が自殺した問題を受け、2013年にいじめ防止条例を施行。毎年6月と10月を啓発月間に定めている。今回は、困っている子どもには年齢の近い高校生のメッセージが届きやすいと考え、同高放送部に協力を依頼した。

 昨年度の第72回NHK杯全国高校放送コンテスト朗読部門に出場した副部長の橋口風花さん(17)と、今須亜依さん(17)=いずれも3年=が立候補した。アナウンスでは6月がいじめ防止啓発月間と伝え、「一人で悩まず、身近な人に相談してみませんか? 相談しにくい時は(同市が設ける)おおつっこ ほっとダイヤルまでお電話ください」といった内容。京阪によると、月末まで各駅の構内で1時間に1~2回程度流したという。

 6月分を録音した橋口さんは、過去にいじめを受けたことがあるという。周囲にしばらく相談できず悩んだ経験を踏まえ、「気持ちを分かってくれる人は絶対にいる。後悔してほしくない」と語る。

 10月にも同様のメッセージを放送する予定。担当した今須さんは「SNS(交流サイト)で気持ちを伝える機会が多い時代だからこそ、思いやりを大切にしてほしい」と訴える。

 同ダイヤルは平日午前9時~午後5時(火曜は午後8時まで)。0120(025)528へ。

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