あおり運転への厳罰化が進む中、実際の道路交通環境においてドライバーはどう体感しているのでしょうか。チューリッヒ保険会社(東京都中野区)は、今年で9回目となる「あおり運転実態調査」を実施しました。調査は、普通自動車免許と自家用車を所有し、週1回以上運転をしている全国の18~69歳の男女2000人を対象として、2026年5月にインターネットで実施されました。
調査の結果、約3人に1人が「5年以内にあおり運転をされた経験がある」と回答しました。その一方で、これまで「あおり運転をされた経験がない」(43.6%)としたドライバーは4割強の結果となりました。
具体的な内容については、「後方から激しく接近された」(86.5%)、「左側から追い越された」(27.8%)、「必要のないハイビームをされた」(27.5%)が上位となり、その際の対処方法としては、「道を譲った」(52.5%)、「ドライブレコーダーやスマートフォンで撮影した」(19.3%)が上位となった一方、「何もしなかった」(30.3%)という人も一定数見られました。
続けて、「あおり運転をされたきっかけ」について聞いたところ、「思い当たることがない」(62.5%)としたドライバーが過半数を占めました。
一方で、「思い当たることがある」としたドライバーに、その理由を教えてもらったところ、「スピードが遅かった」(36.0%)、「制限速度で走っていた」(30.0%)、「車線変更・割り込みをした」(23.3%)など、運転速度に関する回答が上位を占めました。
また、「あおり運転をされないように工夫していること」については、「車間距離をしっかりとる」(64.0%)、「ウィンカーは早めに出す」(45.5%)、「急な割り込みをしない」(44.3%)が上位に。
さらに、「あおり運転をしていると誤解されないために気を付けていること」では、「車間距離をしっかりとる」(81.5%)、「無理な追い越しや割り込みをしない」(57.8%)、「急ブレーキを避ける」(39.8%)など、車間距離や周囲への配慮を意識した回答が上位を占めました。
2020年6月の「改正道路交通法」の施行後もあおり運転を経験・目撃する頻度は「変わらない」
2020年6月末に、あおり運転の厳罰化を盛り込んだ「改正道路交通法」が施行されました。
そこで、それ以前から運転しているドライバーに「厳罰化の前後であおり運転を経験あるいは目撃する頻度」を聞いたところ、過半数が「変わらない」(57.3%)と回答し、施行後も多くのドライバーが大きな変化を実感していないことがうかがえました。
また、「あおり運転を防止するために有効だと思う施策」としては、「更なる厳罰化」(76.0%)、「パトロールの強化」(45.3%)、「高速道路や幹線道路での常時監視カメラの拡充」(42.8%)が挙げられています。