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独りぼっちで取り残された13歳ダックス 保護後は「必ず足元に」…680万表示の投稿が問いかけたこと

渡辺 晴子 渡辺 晴子

「飼い主が自殺をして部屋に残されていたのを昨日、レスキューしました」

そんな投稿がXで大きな反響を呼び、680万回以上表示されています。投稿したのは、大阪府豊能郡能勢町を拠点に活動する動物保護団体「NPO法人アニマルレスキューたんぽぽ」(@animaltanpopo)。飼い主を突然失い、一人ぼっちで取り残されていた13歳のダックスフントの保護活動に、多くの人が胸を痛めました。投稿した団体の代表・本田さんに、詳しいお話を聞きました。

ヘルパーの通報で救われた命 毎日ご飯を届け続けてくれた

保護されたのは、13歳のオスのダックスフント。独り暮らしだった飼い主が亡くなり、この子は部屋に1匹だけ取り残されていました。保健所へ引き取られることになる状況でしたが、飼い主宅に通っていたヘルパーが、本田さんへ連絡したことで救出につながりました。

「ヘルパーさんもこの子に情が湧いており、保健所へ行かせたくないと思われたそうです。受け入れ先が決まるまで毎日ご飯を届けてくださり、命がつながりました」

レスキュー当日、ダックスは警戒することなく、自ら近寄ってきて頭をなでさせてくれたといいます。しかし体は脂とフケでベタつき、すぐにシャンプーをすることになりました。

「シャンプー中も全く動かず、本当におとなしい子でした。触られることが大好きで、とても甘えん坊。その様子からも、これまで飼い主さんに大切に育てられてきたことが伝わってきました」

「ひとりぼっちじゃない」と分かってきた 少しずつ戻った安心した表情

保護直後は、人が離れるたびに鳴き続けていたそうです。

「飼い主を突然失い、1匹で頑張っていたので寂しかったのでしょう。私が部屋を移動すると必ず付いてきて、座ると足元から離れません。夜も横にぴったりくっついて寝る甘えん坊です」

現在は、本田さんの部屋で、ほかの保護犬たちと一緒に生活しています。先住犬たちにも尻尾を振って近づき、布団の真ん中を陣取ってゴロゴロと回転する姿を見せるなど、新入りとは思えないほどすぐになじんだそうです。

「日に日に『もう一人ぼっちじゃない』と安心してきたようで、吠えなくなりました。毎日とても上機嫌に過ごしています」

一方で、健康面の課題もありました。これまで散歩をする機会が少なかったようで、小型犬ながら体重は12キロ。かなりの肥満状態で、検査では脂肪肝も見つかりました。

現在は医療用フードと適度な運動でダイエットを進めており、慢性肝炎にならないよう治療を続けています。肥満のため、必要な手術も体重が落ちてから行う予定です。すべての医療が終わり健康を取り戻した後、終生かわいがってくれる里親を探す予定だといいます。

「万が一」を考えることも飼い主の責任

本田さんは、この子の性格や体つきを見て、飼い主が生前とてもかわいがっていたことは感じられたと話します。その一方で、複雑な思いも口にしました。

「どれだけ苦しくても、目の前にいるこの子を残して自ら命を絶つことは非常に残念です。飼い主とずっと一緒にいられると信じているこの子の姿を見て、思いとどまってほしかったという思いがあります」

今回、このダックスはヘルパーの通報があったことで、命をつなぐことができました。しかし、すべてのケースがそうとは限りません。

「発見されず、室内で餓死してしまうペットも現実にいます。ペットを迎える前に将来を考えることはもちろん、万が一に備えて確実な預け先や引き受け先を決めておくことも、飼い主の責任だと思います」

甘えん坊のダックスは、ようやく安心して眠れる場所を見つけました。その穏やかな寝顔は、新しい幸せへ向かって歩き始めたことを教えてくれているようです。

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