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柴犬が飼い主に教えてくれた……捨てられた2匹の子猫 3匹の種を超えて、寄り添う姿に「優しい世界すぎる」

そんでなライターズ そんでなライターズ

散歩中の柴犬が、道端のガードレール下に捨てられていた2匹の子猫を見つけました。飼い主は子猫たちを保護し、自宅での様子を記録した写真をInstagramに投稿。その後、子猫たちは4カ月にわたり共に暮らすなかで、柴犬と種を超えた絆を育んでいきます。

この投稿を行ったのは、Instagramアカウント「柴犬ティー(@shiba.tea0522)」の投稿者さんです。ティーは現在3歳になる柴犬で、子猫たちを最初に見つけた“発見者”でもあります。

5月半ば、普段は訪れない公園を散歩していたときのこと。ティーが突然リードを強く引っ張ったため、不思議に思った飼い主が道路脇のガードレール下をのぞくと、小さなダンボール箱が見えました。中には2匹の子猫がいたそうです。

「最初は動揺しました。倒れた段ボール箱の中からこちらを見つめ声を張り上げていましたので、捨てられたであろうことは想像できました」

すぐに家族に連絡すると、仕事帰りの家族が駆けつけ、相談のうえ子猫たちを自宅に連れて帰ることを決めたといいます。

「夜は雨の予報でしたし、車道のすぐそばでとても危険な場所でした。このままでは体が濡れてさらに弱ってしまうかもしれない…どうにかしなければ、という思いに駆られました」

ただ、このときはまだ一緒に暮らす決心がついていたわけではありません。まずは安全を確保することを優先し、ミルクや猫砂を買いそろえました。汚れた体を洗い、ミルクを与えると、子猫たちは落ち着き、2匹で寄り添って眠ったといいます。

翌日には動物病院で診察を受け、「生後1カ月で健康には問題なし」と診断されました。ノミ・マダニの駆除薬も処方され、今後必要なワクチン接種の時期や、犬と猫が一緒に暮らすうえでの注意点なども教えてもらったそうです。

当初は里親に出すことも視野に入れていたものの、まだワクチン接種ができる月齢に達していなかったため、しばらく自宅で預かることになったといいます。

「初めての猫の世話に戸惑いもありましたが、日々を一緒に過ごすうちに、家族として迎えようという気持ちが固まりました」

保護から1週間ほどして、2匹に名前をつけました。体の白さが印象的だったことから、漢字の「白」の読みをもとに、それぞれ「ハク」と「ビャク」と名付けたといいます。ハクは好奇心旺盛ながら少し控えめで、鼻のほくろが特徴。ビャクはわんぱくで甘え上手。ふっくらしたひげ袋がチャームポイントです。

子猫たちを迎えた当初、ティーはややソワソワしていたものの、怒ることはなく穏やかに見守っていたそうです。無邪気に近づく子猫たちに戸惑いながらも、少しずつ受け入れていきました。

「今ではハクとビャクはティーを慕い、ティーも応える仕草を見せています」

この一連の様子をInstagramに投稿したところ、「優しい方に出会えて良かったね」「この子猫たちが幸せになりますように」といったコメントが寄せられ、多くの反響があったといいます。

子猫たちとの出会いを通じて、「命の重みを改めて感じました」と投稿者さんは語ります。

「子猫の命がつながったことに『ありがとう』という言葉をたくさんいただきました。『幸せな姿を見て幸せをもらっている』という声もあり、多くの方に見守っていただいている実感があります。また、3匹の関係を見て思うのは、誰か(相手)を大切に想う気持ちは、種を超えたものであるということです。子猫たちは不安のなか環境の変化に耐え、ティーは先住犬として、戸惑いや嫉妬などさまざまな感情を抱きながらも、互いの存在を認めて支え合っているのが分かります。彼らのちょっとした心情の動きや、成長を間近で感じられることが喜びです」

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