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仕事や就職活動で「アトピー性皮膚炎の症状が影響した」 8割以上がストレスで悪化、「フケのように皮膚が落ちる」「かゆみによるイライラも」

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

サノフィ株式会社(東京都新宿区)は、このほどアトピー性皮膚炎が就職活動や就労、キャリア形成に与える影響について実態を調査した「アトピー性皮膚炎患者と就労白書」を発表しました。それによると、アトピー性皮膚炎の症状を持つ8割以上が「仕事のストレスによる症状が悪化した」と回答し、心理面・身体面の双方に負担を抱えながら働いている状況が明らかとなりました。

調査は、中等症以上のアトピー性皮膚炎の就労者400人および一般の就労者400人を対象として、2026年4月にインターネットで実施されました。

アトピー性皮膚炎は湿疹の一種で、発疹をはじめとする症状を伴う慢性炎症性疾患です。中等症から重症のアトピー性皮膚炎は、広範な発疹を特徴とし、持続する激しい難治性のかゆみ、皮膚の乾燥、亀裂、紅斑、痂皮(かひ)を伴うことがあります。

かゆみは、アトピー性皮膚炎の患者さんにとって最も大きな負担となり、体力を消耗させることもあります。また、中等症から重症のアトピー性皮膚炎患者さんにおいては、睡眠障害、不安や抑うつ症状が現れ、生活の質(QOL)に影響を及ぼします。

アトピー性皮膚炎の症状がある人に「最初にアトピー性皮膚炎が出た時期」を聞いたところ、「小学校入学以前」(54.3%)や「小学生の時」(19.3%)など、約7割が小学生までに発症していることがわかりました。

続けて、「就職活動時、アトピー性皮膚炎の症状(見た目やかゆみなど)がありましたか」と聞いたところ、69.8%が「症状があった」と回答。

さらに、就職活動時に症状があった人のうち、約半数が「アトピー性皮膚炎の症状が影響したと感じたことがある」(47.7%)と答えています。

また、「アトピー性皮膚炎が理由で仕事に影響が出た経験がある」とした人は59.5%と6割近くにのぼり、具体的な影響として「集中力が落ちた」(65.1%)や「仕事の効率が落ちた」(43.3%)に回答が集まったほか、「仕事に対して自信/意欲をなくした」(25.6%)といった意見も挙げられました。

加えて、「仕事のストレスでアトピー性皮膚炎が悪化したことがある」とした人は84.0%、「職場で不安を感じることがある」とした人は81.8%にのぼり、「フケのように皮膚が落ちる、皮膚の荒れ、出血など見た目に関する不安」(70.3%)、「かゆみによるイライラや気分の落ち込みによって、職場の人間関係に影響しないかという不安」(53.8%)、「症状悪化に関する不安」(51.7%)といった不安を抱えていることが明らかになりました。

このように多くの患者が仕事との両立に苦しんでいる一方、職場の支援について79.0%が「していない」、15.0%が「わからない」と回答。治療と就労を両立するための環境整備が、日本の職場において依然として大きな課題であることが明確になりました。

また、当事者の現状を打破したいという思いは強く、日常生活の中で状況を「変えたい」と感じている人は95.8%にのぼります。さらに、新しい治療薬が出た場合に「試してみたい」という人は73.3%に達しました。

しかし、中等症以上の患者の85.3%が、近年の新しい治療選択肢である「生物学的製剤(注射)」や「JAK阻害薬(飲み薬)」といった分子標的薬の特徴を「知らない」と回答しており、新たな治療法に関する適切な情報提供や、アクセス環境の整備が必要とされていることが浮き彫りとなりました。

単なる「肌の病気」と片付けられがちなアトピー性皮膚炎ですが、キャリア形成を阻む要因にもなり得ます。患者が安心して働き続けられる環境づくりに向けて、社会や企業側の「気づき」と「理解」が今、強く求められています。

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