みなさんは、学校の授業を受けながら「これって社会に出て使うの?」と感じたことはありませんか。現役高校生を対象に実施したアンケート調査で、29.3%が高校の授業内容は「社会で役に立たない」と回答していることが明らかになりました。
この調査は、10代・Z世代向けのマーケティング情報サイト「ワカモノリサーチ」を運営する株式会社ワカモノリサーチが、全国の現役高校生(男女)334人を対象として、2026年4月にインターネット上で実施しました。
約3割が「役立たない」と回答 数学への不満が集中
最初に「あなたは、高校の授業の内容が社会で役に立つと思いますか?」と質問したところ、「役に立つと思う」が70.7%、「役に立つとは思わない」が29.3%となりました。1クラス30人規模で換算すると、約10人が疑問を感じながら授業を受けている計算になります。
「役に立たない」と答えた高校生のコメント
「勉強はなにも役に立たないとおもうから」
「日常生活では役に立たないと思うから」
「勉強いらない」
「まじ使わない」
「意味ない」
「社会に役に立つのは小学校までだと思う」
「中学の学習で十分」
「古典とかはつかわない」
「歴史意味ないから」
こうした声からは、暗記中心の科目や過去を扱う科目への違和感が浮かび上がります。急速に変化する時代において、「今」に直結しない知識に意義を見出しにくい高校生の心理が表れているといえるでしょう。
女子高生からは「数学」への批判的なコメントが集中
「数学とか絶対使わんやろってやつありすぎ」
「無駄なことも多い。とくに数学とか」
「チェバの定理とか誰か使うのか分からない」
「数学など社会に出ても使わないと思う」
男子高生からの同様のコメントが少なかったことと比較すると、数学の実用性に対する疑問は女子高生により強い傾向があるようです。
完全に否定ではなく、条件付きで認める声も
「内容それぞれが特定の職業にしか繋がらないから全てが役に立つ人はいないと思います」
「その専門分野でしか使わないと思うから」
「生活面は役立つけど内容は役立たない」
専門職に就いた場合には役立つかもしれないという現実的な見方も存在しており、「すべてが無意味」というわけではないと捉えている高校生も一定数いることがわかります。
約7割は「役に立つ」 ニュース理解や選挙知識を評価
一方、「役に立つ」と答えた70.7%からは、教養や一般常識の観点からの肯定的な意見が多く集まりました。
「役に立つ」と答えた高校生のコメント
「授業の内容が常識になっているから」
「教養になるから」
「知識はないよりあった方がいい」
「一般常識を学べるから」
「全て生きてく上で大切だから」
一般教養としての価値を実感している高校生が多いことがうかがえます。
社会科系についてはニュースや時事問題との結びつきを重視するコメント
「社会とか知ってるとニュースが分かるから」
「世界史とかだと今起きていることがよりわかると思う」
「時事問題などを扱う分野もあるから」
昨今の不安定な国際情勢を背景に、「もしものときのための土台」として授業を捉える意識がうかがえます。
政治・選挙に関する知識についても肯定的な意見
「公共の授業は選挙などの仕組みが学べるため」
「政治とかはやはり選挙とかで得するから」
「社会や政治の仕組みは使えそう」
18歳選挙権が定着した現在、政治参加に直結する知識として公民系の授業が評価されているといえます。そのほか、看護・商業・工業といった専門科目を持つ高校生からは「すぐに役立つ」という声も多く、学校の種別によって実感の差があることも今回の調査から見えてきました。
【出典】
株式会社ワカモノリサーチ
https://wakamono-research.co.jp/media/