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「たくさんの人がいますので」 カフェでの授乳をやんわり断られた母親 人目を遮るケープを使っているのに 

山岡 もと子 山岡 もと子

「たくさんの人がいますので…」ケープを使って授乳をしていた子育てママに、カフェスタッフがかけた言葉がXで話題になりました。

投稿したのは、9カ月の赤ちゃんを連れてカフェを訪れたねこじゃらしさん(@necojyarashii)。午後のおやつ時で客席が7割程度埋まる中、赤ちゃんがぐずりだしそうになり、大声で泣いて周りの方に迷惑をかけてはと、ケープを使って授乳を始めました。他のお客さんからの視線は特に感じなかったそうですが、スタッフから冒頭の言葉で注意を受けたといいます。

授乳ケープとは、外出先で授乳するときに赤ちゃんとママの体を布で覆い、人目をさえぎるアイテム。頭からかぶるポンチョ型、赤ちゃんの顔を見られるエプロン型、ストールのように羽織れるマルチタイプなど、種類はさまざまです。 

すぐに授乳を中断して謝罪し、急いで退店したというねこじゃらしさん。事前に可能かどうか確認した方がいいのか、でも確認するのも仰々しく、かえって配慮を求めていると取られないか…とためらいもあったそう。他のママはどうしているのか気になり、投稿しました。

「赤ちゃんの『今!』は待ってくれない」3300万回以上表示の賛否

投稿はたちまち大きな反響を呼び、これまでに3300万回以上表示されています。ケープで配慮しているのに、さらに確認まで求めるのは難しいのでは、と投稿者に理解を示す声が相次ぎました。 

「じゃあ授乳ケープは何のために存在するの?」「育児してないと『一声かければ?』って思うけど、育児してると分かる。赤ちゃんの『今!』は、こっちの都合も世間体も待ってくれない」「男性意見ですが、ケープ付けていれば配慮はしてると思います」「プロポーズするようなレストランで隣で授乳が始まると驚くかもだけど…電車でも飛行機でもケープ使ってるならOK」

さらに、「子育てしてる人が少ないと珍しい風景になっちゃう」「授乳室がどこにでもあるわけじゃないから余計に大変」「授乳する側がここまで気をつかわなきゃいけない社会、しんどいですね」「お母さんに優しい環境がもっと増えてほしい」といった、授乳しづらい社会のありよう自体に目を向ける声も寄せられています。

一方で、「心配してくれた人がいたのかも。角度で見えていたり、背後からのぞきこんでいたり、盗撮されていたり…」「お店側も『万一のトラブル』を心配してるのかも…次からは事前に『授乳ケープ使いますが大丈夫ですか?』と一言聞くか、授乳室のあるお店を選ぶのもアリ」など、お店の立場から見つめる声もありました。

「優しい選択肢が増える世界に…」投稿者の願い

こうした反響を受けて、ねこじゃらしさんは「さまざまな立場の方からご意見をいただけたことに驚きつつ、母乳育児や授乳のことに関心を持っていただいて、ありがたい気持ちです。授乳姿に嫌悪感や気まずさを感じられる方への配慮ができていなかったことを反省してます」と話します。

そのうえで、「『ちょっと待ってね』が通用しない赤ちゃんと日常を送る難しさも感じています。いただいた声によると、海外には法律で授乳の権利が保障されている国や、授乳するママにお店から優しいサービスが整う国もあるそうです。この機会に授乳育児の実情を知ってもらい、優しい選択肢が増える世界になればと感じました。もちろん子連れや授乳NGで、大人だけがゆっくり過ごす空間も必要だと思います」とも続けます。

「法令や条例で授乳について定めたり、大手の店舗や施設が方針を発表したりしてもらえると、全ての人が安心して利用できると感じました。哺乳瓶拒否の赤ちゃんはミルクでは対応できないことも知ってもらえるとありがたいです」とも話します。

それぞれの立場で意見は異なりますが、皆ができるだけ嫌な気持ちにならずに過ごせる環境が整っていくといいですね。

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