父が中学生の頃に撮影されたモノクロ写真を、生成AIでカラー化してプレゼント――。
そんな、父への贈り物が、これまでで最も喜ばれた誕生日プレゼントになったという投稿が、Xで注目を集めています。
投稿したのは、グラフィックデザイナーの「カズシフジイ」さん(@kazushi_fujii_)。
「ChatGPTに『カラーにして』って頼めばモノクロ写真を一瞬でカラー写真にできます!」「過去数十回色々プレゼントした中で一番喜んでくれました!」と、モノクロとカラーの両方の写真付きで投稿すると、瞬時に話題になりました。
これまで父の誕生日には、珍しいお酒や車のおもちゃ、山登りが趣味の父のためにアウトドア用品などを贈ってきたという「カズシフジイ」さん。そんな中、今回選んだのは物ではなく、今年79歳になる父親が中学生の頃、家の前で家族や近所の人たちと写った1枚のモノクロ写真でした。
グラフィックデザイナーとして、AI登場以前からプロも使う画像編集ソフト「Photoshop(フォトショップ)」で、モノクロ写真のカラー化を試みていた「カズシフジイ」さん。AI技術の進化とともに何度もテストを重ねた結果、「ようやく納得できるレベルに仕上がった」と感じ、父の写真でも試してみることにしたそうです。
「カズシフジイ」さんによると、作業自体は「ChatGPTに『カラーにして』と指示するだけでした」とのことで、意外なほどシンプルだったようです。
完成した写真は、コンビニでL判(89×127㎜)より1回り大きい2Lサイズにプリントし、そのまま父親へプレゼントしたとのことでした。
「こりゃええのぉ~」を連呼…父の記憶があふれ出した
写真を受け取った父親の反応は、「カズシフジイ」さんの予想を超えるものだったといいます。
「『こりゃすごい』『こりゃええのぉ~』を何度も繰り返していました」
カラーになった写真を見て、さらに「これが誰々で」「ここがこんな場所で」と、写っている人物や当時の様子について次々と説明してくれたそうです。
長年見慣れていたはずのモノクロ写真がカラーになることで、父親の中に眠っていた記憶も鮮やかによみがえったのかもしれません。
その後、父親からは「この写真を兄にもあげてほしい」と頼まれ、父親の兄にも同じ写真をプレゼントしたといいます。
「物より思い出なんだなと思いました」と「カズシフジイ」さんは語ります。高価な品物や趣味のグッズではなく、家族の記憶が詰まった1枚の写真――。父親にとっても、贈った本人にとっても忘れられない誕生日になったようです。
今年の誕生日プレゼントについては「毎年直前に考えるので、まだ決めていません…」と話す「カズシフジイ」さん。昨年の父の笑顔が、今年のプレゼントのヒントになるかもしれません。