家では起こされる側なのに、外ではしっかり者?
親にとって子どもはいつまでたっても子どもですが 、成長するにつれて家庭の外では親の知らない顔を持つようになります。
埼玉県在住のAさん(50代)は、大学生の息子・Kくん(20歳)の意外な一面を目撃し、あきれるやらおかしいやらで複雑な気持ちになったといいます。
Kくんは毎朝なかなか起きません。アラームが鳴っても反応せず、そのまま寝過ごしてしまうこともありました。
本来であれば大学生ですから、自分で起きるべき年齢です。しかし過去には寝坊による遅刻が重なり、授業や単位への影響を心配したAさんが声をかけることも少なくありませんでした。
「いつになったら自分で管理できるのだろう」
そう思いながらも、留年の不安が頭をよぎり、つい起こしてしまうのでした。
母が聞いてしまった驚きの会話
そんなある朝のことです。
いつものように起こされてリビングへやって来たKくんは、スマートフォンで誰かと通話しながら朝食を食べ始めました。
すると聞こえてきたのは、
「おーい、起きた?」
「ちゃんと支度しなよ」
「遅刻するぞ」
という言葉。
電話の相手は交際中の彼女でした。
優しい口調で彼女を起こし、身支度を促し、遅刻しないよう気遣う姿は、「頼れる恋人」そのものです。
しかし、その数分前まで本人は母親に何度も起こされていたのです。
Aさんは思わず心の中でつぶやきました。
「自分が起こされている側でしょう?」
さらに驚いたのは、その後の会話でした。
「朝ごはん食べなよ」
「忘れ物ない?」
「余裕を持って出た方がいいよ」
どこかで聞いたことがあると思ったら、普段Aさんが息子にかけている言葉そのままだったのです。
外では立派な彼氏だった息子
家では起こされ、食事を用意してもらい、時間管理までしてもらっているKくん。しかし彼女の前では、まるで別人のように「頼れる彼氏」として振る舞っていました。
そのギャップにあきれる一方で、Aさんは少し安心した気持ちにもなったそうです。
親から見ればまだまだ手のかかる息子でも、外では誰かを支えようとしている。そんな姿を初めて知ったからです。
もっとも、その翌朝もKくんは相変わらず一度では起きませんでした。
彼女には「ちゃんと起きなよ」と言いながら、自分は母親に何度も起こされているのです。
外では頼れる彼氏、家では手のかかる息子。
母親だからこそ知っているその二面性に、Aさんは今も苦笑いしながら、「まずは自分で起きてほしい」と願っているそうです。