イギリスで暮らす日本人女性が体験した、ロンドンの地下鉄での出来事がネット上で注目を集めています。
イギリス在住6年目の日本人女性「RINA」さん(@r_in_uk)は5月5日の夕方、夫と2歳の長男、0歳の次男とともに、家族4人でロンドンの地下鉄「エリザベス・ライン」に乗車しました。普段は車移動が多いため、イギリスの公共交通機関は久しぶりでした。
ほとんどの席が埋まっていましたが、ベビーカーを押しながら乗り込むと、複数の乗客が席を立ち、RINAさん家族に席を譲ってくれました。
乗客たちの親切な行動に感激したRINAさん家族。次の駅に到着すると、わが子2人より小さな赤ちゃんを連れた親子が乗ってきたため、今度はRINAさんの夫が席を譲ろうと立ち上がりました。すると、車内の10人ほどが一斉に立ち上がり、大声を上げ始めました。
RINAさんは一瞬、驚きましたが、よくよく聞くと「座って!いいよ!」「私が譲る」「僕はもうすぐ降りるから!」。乗客たちは口々に、子連れのRINAさん家族は座っておくようにと促してくれていたのです。
さらに、RINAさん家族が下車するときには「私がベビーカーを持っておりるから、あなたは子どもだけ抱っこしておりてね。ヘルプさせて!」と申し出る女性客も。
RINAさんは日本の大手IT企業に勤務後、アメリカやシンガポール、インドネシアなど複数の国で生活。海外での経験は豊富でしたが、今回のことであらためて、日本とイギリスそれぞれの良さを実感したといいます。
「日本はエレベーターが大体の駅であり、設備が整っていてそれが当たり前だと思っていました。しかしイギリスへ来てから中心地のロンドンでも階段しかない駅が多く、設備が整っている日本の環境はすばらしかったと気が付きました。イギリスでは必ずどの駅でも助けてくれ、しかもわれ先に助けようと何人もが声をかけてくれる人がいるからこそのやさしさで成り立っているところがあります」(RINAさん)
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今回の出来事はSNS上で拡散。ロンドンを知る人たちからは、「同感です」「イギリスの車内はほんとにこんな感じ」「懐かしい。思い出します」「大都市なのにロンドンは親切」「私がイギリスが好きな理由」「どんだけあたたかいんだ」「自分ももっと堂々とヘルプしよう」などの反応が。また、「日本は恥ずかしがって譲れる人が少ないのかもしれない」「日本も譲るのが当たり前になればいいな」などの声もありました。