新宿、池袋の駅構内や渋谷のスクランブル交差点前などに立ち、次々と若い女性に話し掛ける男性たち。歓楽街に足を踏み入れる女性なら、1度は声を掛けられた経験があるかもしれません。
一見ただのナンパですが彼らの目的は勧誘で、夜職の紹介やお店のキャッチをしているのです。昔から路上での勧誘行為は絶えず、“獲物”を狩りに行く人々は今なお存在し続けているようで……。
ナンパを装う声掛けの正体は全て「勧誘」!?
ひと昔前なら「ねぇ、仕事探してない?」という声掛けが定番だったものの、最近は“見るからにわかるスカウト・勧誘行為”は迷惑防止条例によりアウト。もし動画を撮られていたらルール違反に該当し、声を掛けた側が罰則を与えられるのです。
だからこそ、自然と女性が足を止めて“真の目的”に辿り着くよう誘導する必要が出てきます。その結果、現在はナンパを装うのが主流となり「お姉さん!お姉さん!ちょっとストップ」や「可愛いね」、「あれ、スカートに汚れついてますよ」と話しかけるなど、実に巧妙な形へ変化しました。
確かに「汚れがついてますよ」と言われたら、一瞬「あら」と思って足を止めてしまうでしょう。ただ立ち止まったら相手の思うツボで、そこから巧みなトークで仕事の紹介やお店の勧誘に繋がっていくのですが。
声掛けに引っかかるな!待ち受ける大きなデメリット
ナンパと勘違いしてつい足を止めてしまい、流されてLINEを交換してしまったり、そのままお店について行きそうになったりしたことがある女性は少なくないのだそう。しかし、彼らの誘いに乗るのはまずオススメできません。
路上勧誘そのものが違法行為なのはもちろんのこと、彼らが女性たちをどこに連れて行くのかわかりませんし、紹介する仕事が裏風俗の可能性もゼロではないと聞きます。“なんとなく”の気持ちが悲劇を呼ぶ恐れがあるため、声掛けは全て無視が基本。断れないタイプこそ、立ち止まったら危険なのです。
またナンパを装った勧誘に時間帯など関係ありません。特に夕方17時以降から深夜にかけての都心部では“ハンター”が数えきれないほど存在します。元セクシー女優で現在はクラブDJもしている筆者は、深夜の歌舞伎町でDJの仕事をした帰り、おそらくメンズコンカフェ勤務の男性に話しかけられました。
私の隣にべったりと張り付き「今から店に来い」的なことを言うのですが、面白がって店名を聞いても一向に答えません。「まずは来てから話そう」を連呼し、店名や自身の名前など肝心なところをボカす時点で危険を感じます。当然ついて行くことはありませんでしたが、ぼったくりや風営法を取っていないお店という可能性も考えられるでしょう。
このように、あの手この手でどうにか勧誘しようとするスカウトたち。彼らが消えることはまず考えられないので、助長しないためには“声を掛けられる側”に強い意志が必要です。違法行為には乗らず、例え仕事や店を探していても路上で勧誘している人だけは利用しないことをおすすめします。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。