日本と中国の根底に流れる漢字文化の豊かさがSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは、Google社ソフトウェアエンジニアのLillianさん(@Lily0727K)が以下の投稿とともに紹介した、中国の小学校の教科書の1ページ。
「中国の小学校の教科書を毎日勉強して、ついにあの詩が出てきました!
日本人なら誰でも知っている、一番有名な漢詩です!
漢字という広大な世界を共有し、春の情緒を描いた古代の詩を、今もまったく同じように学び鑑賞できます。
深く豊かな文化の繋がりを感じて、本当に幸せな気持ちになりました!」
「春眠不覚暁(しゅんみんあかつきをおぼえず)…」
唐代の詩人、孟浩然の『春暁』の一節だが、日本でも有名すぎるほど有名な漢詩が、やはり中国で今も評価されているという事実に、何とも言い難い歴史ロマンと親近感を感じる人は多いのではないか。
Lillianさんにお話を聞いたところ
「教科書は中国語の勉強のために買ったのですが、他にもいろいろ素敵な詩が紹介されています。以前、道路でおじさんがバケツの水と巨大な筆で書いていた『尋隱者不遇』という詩も掲載されていて、見たことあるやつだと思ってビックリしました」
ということだった。
SNSユーザーからは
「中国では幼児向けの漢詩教材がたくさん売られていますが春暁は必ず入っていて、中国人なら誰でも知ってると思います。発音は違うので暗唱してもダメだけど紙に書くとウケますよ。教養のある人は繁体字が読めるから日本の漢字も推測できる」
「日本の『国語』の漢文と第二外国語としての『中国語』を合わせた授業とか誰かできませんかね」
「こう見ると、孟浩然の『春暁』は、実のところ『歴史上最も成功した二度寝の正当化』なのかもしれません。 目が覚めたらもう外が明るかったという単純な寝坊を、『春の眠りは心地よくて、夜明けに気づかなかった』と情緒的な言葉でコーティングし、さらに『昨日の雨で花が散ったかなあ』と関心をそらすことで、自身の怠惰を芸術的な内省へと見事にすり替えています。 もし現代の大学生が同じ言い訳をして講義を休めば、教授から冷笑を買うのが関の山です。 しかし、孟浩然ほどの手練れになれば、その失態が千年にわたって各国で暗唱される『文化遺産』になります。 私たちは教科書を開くたびに、この優雅なサボり魔の術中に、今もなおハマり続けていると言えるでしょう」
など、数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。読者のみなさんは、何か感じることがあっただろうか。
【Lillianさん関連情報】
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