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「死ぬまでおなかがいっぱいにならない」フグの悲哀を絵本に ゲノム編集魚の開発に反対する女性が出版

京都新聞社 京都新聞社

ゲノム編集技術による魚の開発に反対する京都府宮津市の女性が絵本「おなかがいっぱいにならない ふぐ」を出版した。ゲノム編集技術で誕生したフグの悲哀を表し、「人間だけでなく、他の生き物の命や食べ物を考えるきっかけにしてほしい」と話している。

宮津市内では昨年まで、ゲノム編集技術で魚を開発するベンチャー企業が養殖施設を設けていた。特定の遺伝子を欠失させ、短期間で成長するトラフグや、筋肉質で肉厚なマダイなどを育て、市のふるさと納税の返礼品にも採用された。

女性は市内で釣り船や飲食店を営み、返礼品採用に反対する署名を集めた井口裕子さん。絵本は主人公のゲノム編集のフグが養殖施設から海に出る物語で、「満腹を感じる遺伝子を壊され、おなかいっぱいの幸せを死ぬまで知る事ができない」と、フグの気持ちを表現した。

絵は、綾部市五津合町の「百姓画家」野田尚さんが柔らかいタッチと色調の水彩で絵を描いた。

井口さんは、魚へのゲノム編集は動物福祉の観点や食の安全性などで問題があるとして「絵本を持って旅をしながらゲノム編集問題を全国に伝え、本物の地魚の素晴らしさを発信したい」と話している。

縦横21センチの26ページ。2千部発行。価格は1千円。ちえよせ書房090(8751)6559。

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