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夫婦で背負うペアローン 「リスク高い」33.0%  「もし離婚したら…」「デメリットを知らないと怖い」

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4月に入り、多くの人が住宅の購入を考える時期。住宅ローンに頭を悩ませている人もいるのではないでしょうか。

株式会社AZWAY(東京都新宿区)が実施した「住宅ローンに関する意識調査」によると、住宅ローンに関する不安として最も多かったのは「将来の収入変動」でした。また、ペアローンに対する印象は経験の有無によって大きく異なる傾向が見られ、実際に利用したことがある人では半数が「やむを得ない選択」と捉える一方、未経験者では「リスクが高い」と感じる人が最も多くなりました。

この調査は、20代から60代以上の男女300人を対象として、2026年1月にインターネット上で実施したものです。

現在の住まいや住宅購入の経験について尋ねたところ、最も多かったのは「持ち家(自分名義)で住宅ローン返済中」で34.0%(102人)でした。次いで「持ち家(自分以外の名義)に居住」23.7%(71人)、全体の57.7%と半数以上が持ち家に住んでいることがわかりました。

一方、「賃貸住宅に居住している」と回答した人は、16.3%(49人)に留まり、住まいの形態として購入を選択している人が一定数いることが見て取れます。

また、「持ち家(自分名義)で住宅ローンなし(現金購入・完済済み)」は10.0%(30人)、さらに過去に住宅購入やローン利用の経験がある人も2.0%(6人)おり、すでに住宅取得を経験している層が一定数存在している点も特徴です。

今後の住宅購入意向については、「1年以内に購入・ローン契約予定」が2.3%(7人)、「1〜3年以内に検討中」も同じく2.3%(7人)、「時期は未定だが将来的に検討したい」が7.0%(21人)という結果となりました。

ペアローンを実施したことがあるかという質問に対し、実際にペアローンを利用した人は12.7%(38人)でした。

また、最終的には単独ローンを選択した人が10.3%(31人)、検討の結果購入や契約自体を見送った人が2.0%(6人)と、ペアローンを取りやめたという意見も見られました。

一方、ペアローンをはじめから検討しなかった人は53.7%(161人)と過半数を占め、住宅ローン自体を利用・検討しておらず、ペアローンも検討していない人が21.3%(64人)となりました。全体の約4分の3が、ペアローンを具体的な選択肢としていないことがわかります。

続いて、ペアローンに対する印象を尋ね、経験者・未経験者で認識に違いがあるかを調べました。

全体で見ると、「リスクが高いと思う」が33.0%(99人)、「仕方ない(組まざるを得ないと思う)」が25.3%(76人)、「ペアローンについてよくわからない」が28.0%(84人)、「賢い方法だと思う」が13.7%(41人)という結果になりました。

この結果を、ペアローンの経験者と未経験者に分けて見てみると、経験者では「仕方ない」が50.0%(19人)と最も多く、次いで「賢い方法だと思う」が44.7%(17人)となり、現実的かつ肯定的な傾向が見られる一方で、未経験者では「リスクが高い」が37.0%(97人)、「よくわからない」が32.1%(84人)と、リスクへの懸念や理解不足がより強く表れました。

また、住宅ローンの不安に関する質問では、複数回答のため単純な順位付けはできませんが、将来の収入や家計の安定性に関わる不安が上位に集中している点が特徴です。

中でも「将来の収入変動(転職・育休・病気など)」を懸念する人は76.0%(228人)と圧倒的多数を占め、住宅ローンに対する最大の不安要素が、雇用や健康といった個人の努力だけでは対処しきれない要因にあることが浮き彫りになりました。長期間にわたる返済期間において、安定した収入が維持できるかという見通しの不透明さが、多くの人にとって大きな心配事となっていることがわかります。

加えて、「返済負担の割合」や「家計管理」への不安を持つ人も47.7%(143人)と約半数に及び、月々の返済が家計に及ぼす影響や日常的な家計のやりくりそのものも、重要な不安材料になっています。

さらに、「離婚・別居など家族関係の変化」を挙げた人は41.7%(125人)にのぼり、家庭環境の変化が返済計画に影響をもたらす認識されています。金銭面だけでなく、ライフスタイルや家族構成の変化も、住宅ローン返済の安定性を揺るがすリスクとして意識されていると言えるでしょう。

住宅ローンに関して「特に知りたいことがある」と答えた人たちの関心は、一つのテーマに偏ることなく、複数の項目に広がっているのが特徴です。

最も回答が多かったのは、「離婚・別居・収入減などもしもの事態への対応」で22.7%(68人)。住宅ローンは長期契約であることから、人生で予期せぬ出来事が起きたときにどう対処するかを、あらかじめ知っておきたいと考える人が多いようです。

次いで「毎月の返済額や家計への影響」が22.3%(67人)でした。将来のリスクだけでなく、ローンを組んだ後の毎月の生活がどう変わるのか具体的に把握したいというニーズも根強いことがわかります。返済シミュレーションや収支バランスの確認は、住宅ローンを検討するうえで欠かせないステップといえそうです。

「共働きやペアローンのメリット・デメリット」への関心は17.7%(53人)と、上位2項目と比べるとやや低い水準にとどまりました。ペアローンはあくまで状況に応じて選ぶ手段であり、最初から視野に入れている人はそれほど多くないことがうかがえます。

また、「特に知りたいことはない」と答えた人が19.7%(59人)いた点も見逃せません。住宅ローンへの関心や不安の大きさは人それぞれで、情報収集への意欲にも幅があることが浮き彫りになっています。

住宅ローンについて情報収集を行っていない人は17.0%(51人)で、そのうち27人は「特に知りたいことはない」と回答しました。これは、住宅購入や住宅ローンを現時点では自分ごととして捉えていない層が一定数存在していることを示しています。

一方で、主な情報収集源としては「不動産会社や住宅展示場、営業担当」が45.0%(135人)で最も多く、「銀行や金融機関の公式サイト」も41.0%(123人)と高い割合を占めました。対面での説明や信頼性の高い公式情報を重視して判断している人が多いことがわかります。

また、「動画やSNS」を情報源としている人は27.0%(81人)にとどまり、これらは主に補助的な手段として活用されている傾向が見て取れます。

最後に、自由記述では、「返済負担に関する言及」が52.7%(158人)と最も多く寄せられ、続いて「ペアローンに関する言及」が50.3%(151人)、「不安・心配に関する言及」が42.3%(127人)と続きました。その他、金利や収入変動に関する不安への言及もあり、不動産に関するさまざまな不安が吐露されていました。

◆記述例(自由記述より、一部抜粋)
「ペアローンを組むにあたって、離婚などがあったら…と不安です」
「ペアローンを組みたいが、デメリットを知らないと怖い」
「金利が上がるのではという不安があり…」
「夫婦でローンを組むのは、収入減や離婚などのリスクがあり…」

さらに、自由記述からは、住宅ローンに対する不安が複合的に存在している様子が浮かび上がります。返済負担や将来の不確実性、ペアローンのリスク、さらには金利変動といった要素が重なり合い、意思決定を難しくしている状況です。

中でもペアローンに関する言及が半数以上を占めている点は、この制度に対する関心の高さと同時に、不安の大きさを示しています。メリットとデメリットの両方を理解したうえで判断したいものの、十分な情報が得られていない状態にある人が多いことがうかがえます。

【出典】
株式会社AZWAY
https://azway.co.jp/news/6272/ 

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