入社後3カ月以内の退職経験者の約3人に1人が次の職場も「1週間以内に退職」――そんな調査結果がレバレジーズ株式会社(東京都渋谷区)が運営する若手特化の就職・転職支援サービス『ハタラクティブ』が実施した「キャリア観」に関する実態調査でわかりました。入社3カ月以内の「スピード退職」のきっかけとなった違和感にはどのようなことがあるのでしょうか。
調査は、20代の若手社員2070人を対象として、2026年2月~3月の期間にインターネットで実施されました。
まず、「入社後の退職経験」について調査したところ、全体の11.6%が「入社3カ月以内に退職」を経験しており、退職を検討した層を含めると16.9%が入社後3カ月以内の「スピード退職」に直面していることがわかりました。
また、1年以内の退職経験者の「退職時期」については、約6人に1人がわずか「入社1週間」(16.9%)以内に退職を決断しており、退職に至るまでの「スピード感」が浮き彫りとなりました。
続けて、入社3カ月以内に退職した人に「スピード退職のきっかけとなった違和感」を尋ねたところ、「希望と異なる配属(配属ガチャ)」(36.2%)や「入社式や研修での『精神論・根性論』」(35.4%)を挙げる声が目立ち、組織の価値観との初期段階でのミスマッチが修復不可能な、いわば「成田離婚」のような即断を招いている現状が見て取れました。
また、「スピード退職(検討)時における社内相談の有無」については、79.2%が「事前に社内の誰かに相談した」と回答しており、若手社員は組織に対して改善のサインを送っている一方で、そのSOSが実効性のある対応に繋がらず、結果として超短期での退職を決断させる一因となっている状況が推察されます。
次に、「スピード退職後の再就職先における定着状況」を調査したところ、72.0%が「再び1年以内に退職(または退職予定)」していることが明らかになりました。
なかでも、約3人に1人が次の職場を「1週間以内に退職(または退職予定)」(33.5%)しており、超短期での離職を繰り返してしまう深刻な実態が浮き彫りとなりました。
また、「スピード退職後の転職回数」についても、半数近くが「2回以上」(49.6%)の転職を重ねており、「3回以上」(22.5%)の経験者も2割以上存在しています。
一度短期離職を経験すると、十分な自己分析や企業理解が整わないまま再就職を急いでしまい、再びミスマッチを引き起こす「短期離職ループ」に陥るリスクが高いことがうかがえました。
最後に、「スピード退職後の再就職活動」について聞いたところ、72.4%が「苦労した」と回答。短期離職という経歴が選考において一定のハードルとなり、精神的なプレッシャーを抱えながらの活動を余儀なくされている様子が見て取れました。
なお、「再就職先の条件」を前職と比較したところ、条件が「良くなった」(48.3%)と回答した人は半数に満たない結果となり、「スピード退職」後の再就職において理想通りの条件を勝ち取ることの難しさが浮き彫りとなりました。
実際に、再就職にあたって「職種・業務内容」や「年収」などを妥協したという声も見られ、こうした焦りによるミスマッチの受容が、前述した「短期離職ループ」を引き起こす一因となっている可能性もうかがえました。