みなさんは、歯科受診に対する苦手意識はありますか。医療法人きずな きずな歯科クリニック(神戸市北区)が実施した「大人の“歯医者ギライ”調査」によると、2人に1人が歯科医院に対して「ネガティブ」なイメージを持っていることがわかりました。では、苦手意識を持ったのはどのような理由があるのでしょうか。
調査は、全国の20~59歳の男女482人を対象として、2026年2月にインターネットで実施されました。
まず、「歯科医院に対するイメージ」を尋ねたところ、「どちらかといえばネガティブ(苦手なイメージがあり、できれば行きたくない)」が39.0%、「非常にネガティブ(怖い・痛いなど、強い抵抗感がある)」が13.5%となり、約半数が歯科医院に対してマイナスの印象を持っていることがわかりました。
続いて、「苦手意識を感じ始めた時期」を尋ねたところ、「小学生の頃」(50.7%)が最も多く、「幼少期(幼稚園・保育園など就学前)」(19.2%)と合わせると、約7割が小学生以下の時期から苦手意識を持ち始めていることが判明。一方で、「大人になってから(大学生・社会人以降)」は11.8%、「中学生・高校生の頃」は8.3%にとどまっています。
また、「苦手意識の理由」としては、「治療中の痛み」(56.5%)、「機器の音や振動(キーンという音等)」(49.6%)、「麻酔の注射」(31.2%)といった物理的な刺激に関する項目が上位を占める結果になり、子どもの頃に経験した身体的な苦痛や感覚的な不快感が強く記憶に残り、大人になってからも受診をためらう心理的なハードルになっている可能性がうかがえました。
さらに、「苦手意識が原因でとったことのある行動」を尋ねたところ、「痛み等の症状があるのに受診を先延ばしした」(39.1%)、「定期検診をやめた」(30.1%)、「治療の途中で通院をやめた」(25.1%)が上位となり、歯科医院に対する心理的なハードルが、実際の受診行動に影響を与えている現状がうかがえます。
ちなみに、治療を「直前キャンセル、無断キャンセルをした経験」を年代別に見ると、30代から50代までは10%台で推移しているのに対し、20代は30.3%と突出した結果となりました。
最後に、歯科医院にマイナスの印象を持つ人に対して、「安心して受診するために重視する対応・環境」を尋ねたところ、「治療内容の丁寧な事前説明」(44.2%)、「費用や期間の明確な提示」(43.6%)、「不安や要望について相談できる時間」(30.2%)といった意見が上位に挙がり、避けられない治療のストレスや恐怖心を和らげるためには、客観的で丁寧な事前説明を徹底した上で、患者の不安に寄り添うコミュニケーションを図ることが重要であることがわかりました。