必要以上のやりがいやキャリアアップを求めず、与えられた業務を淡々とこなしていく「静かな退職」。IT人材の採用支援サービスを提供するレバテック株式会社(東京都渋谷区)が実施した「静かな退職」に関する実態調査によると、IT人材の4割強が「静かな退職」を自覚していることがわかりました。
調査は、全国の20~59歳のIT人材3000人を対象として、2025年11月にインターネットで実施されました。
その結果、自身の状態が「静かな退職に該当する」(そう思う16.4%、どちらかというとそう思う28.5%)と答えた人は全体の44.9%となりました。
これを年代別に見ると、20代(58.7%)が全世代で最も高くなり、30代でも45.9%と半数近くに達し、40代(37.6%)と50代(37.5%)でも3割後半が該当すると回答していることから、「静かな退職」は若年層に限られた現象ではなく、世代を問わず広がっている実態が明らかになりました。
「静かな退職をしている」と回答した層に、その理由を聞いたところ、「自分の努力や成果が、給与や昇進などの待遇に正当に反映されないと感じたから」(42.5%)、「担当の業務量が多く、心身の健康を優先したいから」(37.3%)、「キャリアアップをしたいと思わないから」(31.7%)が上位に挙がりました。
一方、「静かな退職をしていない」と回答した層の理由としては、「仕事にやりがいを感じているから」(43.2%)、「昇進や昇給のために努力が必要だと思うから」(40.5%)、「仕事と私生活のバランスが取れているから」(35.1%)が上位に挙がりました。
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これらの調査結果を踏まえて同社は、「企業に求められるのは、単に高い報酬を提示することだけではありません。評価制度の透明性を高め、成果が正しく報われていると実感できる仕組みを整えること、そして成長実感を得られる業務機会を継続的に提供することが重要です」と述べています。