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新米ならぬ「芯米おにぎり」!? 緻密さと繊細さが求められる作品に「宮大工のような技術」と称賛の声

行橋 友 行橋 友

「芯米おにぎりできました🍙✨」

こんな言葉とともに投稿されたのは、黒と白の鉛筆の芯の先を凸凹に成形し、組み合わせた様子です。二つの芯をはめ込んで完成したのは、きれいな三角形のおにぎり。ミリ単位の世界で生み出されたユニークで精密な作品に、惜しみない称賛の声が次々に届きました。

「すっごいくだらなっ!って思うのに、ものすっごい最高で感動もある」
「宇宙船のドッキング並みに見いてしまったw」
「『このおにぎりは 2本の鉛筆の信頼で成り立っています。』」
「宮大工のような技術😆」

制作した投稿者の「シロイ/鉛筆彫刻人✏」(@shiroi003)さんによると、この「芯米おにぎり」は鉛筆の芯を刃物で削って作ったとのこと。

鉛筆は「書く」だけのものではない。作品からはそんな意気込みを感じることもできます。手先の器用さだけでなく、熟練した緻密さと繊細さがなければ作れるものではないですね。

今回制作された「芯米おにぎり」以外にも、目を凝らさないと見えない鉛筆の芯で数々の鉛筆彫刻作品を生み出すシロイさん。「芯米おにぎり」が誕生した裏話や鉛筆彫刻の世界に飛び込んだきっかけなど、詳しいお話をうかがいました。

ーー今回の「芯米おにぎり」を制作するに至ったきっかけは?

「今回新作を作るにあたって『日本らしいもの』『新潟らしいもの』をテーマに考えていました(私は新潟県民なので)。そこからシンプルで誰もが知っているおにぎりを思いつき、私が今まであまりしてこなかった2本の組み合わせ彫刻でチャレンジしてみようと挑戦したんです」

ーー「芯米おにぎり」の大まかな制作工程は?

「まずは白い色鉛筆を使って、ご飯の部分の制作から入りました。カッターやデザインナイフ、紙ヤスリや電動工具のリューターなどを使い、顕微鏡で見ながら彫刻をしていきます。ご飯ができたら海苔部分を黒色鉛筆で成形。あとはご飯に上手く組み合わさるように海苔を微調整して完成です。約2日で完成しました」

ーー鉛筆としてはユニークな形ですが、実際に書けるのでしょうか?

「一応鉛筆の芯ですので、気を使いながらの筆記はできなくはないかもしれません。でもすぐに折れてしまうと思うので、オススメはできませんね」

ーー制作にあたって苦労したポイントは?

「一番苦労したのはやはり組み合わせ部分です。ピッタリおにぎりになるよう何度も微調整を繰り返して制作しました。あと動画撮影のときに折れてしまわないようかなり気を使いながらの撮影でした。撮影中に折れてしまうことも実は結構あるので…」

ーー今までに制作した鉛筆彫刻の中で、一番の自信作は?

「一番を決めるのはなかなか難しいですが、『鎖』の作品ですね。1本の鉛筆の真ん中部分の芯を鎖に加工して、本来曲がるはずのない鉛筆を曲げた作品です。展示会などで実物を見てくれたお客様は皆さん驚いてくれますね」

ーーシロイさんが「鉛筆彫刻人」というお仕事を志したのは?

「偶然テレビのニュースで鉛筆彫刻を見た時、今まで経験したことないような感動を受けたんです。そこから自分でもやってみたいと思い鉛筆とカッターを取り出して削り始めました。11年前のあの感動が今の私に繋がっています」

ーーここまでの腕前になるまでは相当な時間とモチベーションがあったのですね?

「まずは最初に見たときの『強い感動』。これは今でも色あせることなく鮮明に覚えています。そして『上手くなりたい』『面白いものを作りたい』という思いです。失敗を繰り返しながらもどんどんできることが増えていく喜びや、展示会やSNSで作品を見てくれる皆さまが楽しんでくれる喜びが私のモチベーションになっています」

小さくても見ている人を驚かせるような作品を次々に生み出すシロイさん。ここまでの作品を作るまでには技術だけではなく、創作に対する並々ならぬ情熱も背景にあったとお話ししてくださいました。これからも見る人に感動を与える作品を生み出してくれることを、期待せずにはいられません。

そんなシロイさんから、最後に一言コメントをいただきました。「新作はSNSで投稿しています。もしお近くで展示会などありましたらぜひ鉛筆彫刻の生のサイズ感を見に来ていただけると嬉しいです」 

「鉛筆彫刻人シロイ」 オフィシャルホームページ

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