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30年前、高2で中退した父 「お前を退学させたのが心残りだった」当時の担任に背中押されて再入学…卒業証書を受け取った壇上で思いがあふれた

そんでなライターズ そんでなライターズ

30年前に高校を中退した父が、再び学校に通い、卒業証書を手にした——。娘がThreadsに投稿した一枚の父の写真が、「大きな背中とはまさにこの背中のこと」と大きな反響を呼んでいます。働きながら通学を続け、30年の時を経て高校を卒業した父に証書を手渡したのは、かつて父の退学に関わった当時の担任でした。

投稿したのは、4歳の息子を持つmarinaさん(@2021_hnt)。marinaさんの父が高校を離れたのは、高2のときでした。当時の担任とぶつかり、退学に至ったそうです。

「先生と言い合いになって辞めたみたいです。当時は先生も新任で若かったそうですが、父も17歳だったので態度が悪かったのかもしれません」

それから約30年。子ども3人が実家を出て子育てが一段落した頃、父は同窓会でかつての担任と再会します。先生から「お前を退学にしたのがずっと心残りだった」と言われたことが、再び学校に通うきっかけになりました。ただ、父の中にはもともと学歴への思いがあったようで―。

「父自身、長年中卒であることを気にしていたみたいです。私たち子どもにも『ちゃんと学校に行かないと出会いもないよ』と言い続けていました」

そんな父が「もう一度高校に通う」と言い出したとき、家族の反応はあっさりしたものだったそう。

「『頑張って(笑)』と笑うような、軽いノリでした」

父は自営業で、昼はポンプ車の運転など現場仕事をこなし、夜は焼き鳥屋でも働いていました。学校にはその合間を縫って通っていたそうです。

「夜は18時半から遅いと午前2時まで仕事。現場と学校が重なったときは、知り合いの業者に現場を譲ることもあったみたいです。娘の私でも、両親がいつ寝ているのかわからないほどでした」

父の30年ぶりの学校生活は、年の離れた同級生に囲まれる日々でもありました。

「入学式で先生と間違えられたり、社会見学でも先生扱いされたり。廊下で先生に質問したら、父の姿を見て先生の態度が急に改まったこともあったそうです」

そして迎えた卒業式。壇上で父に卒業証書を手渡したのは、30年前に退学を告げた、あの担任の先生でした。

隣では母が号泣していて…。父はすごくうれしそうでしたね。『お疲れさま』と伝えました」

marinaさんは、自身も親になった今、父の思いを以前より深く感じるようになったといいます。

「決して裕福ではない中で、きょうだい3人を高校から大学や専門学校まで通わせてくれました。父自身が学校に行けなかったからこそ、子どもたちには行かせたいという思いがあったんだと思います。『本当にありがとう』と言いたいです」

なお、卒業証書は今も、自宅の机の上に大切に置かれているそうです。

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