卒業式の最後、帽子が一斉に空へ放られ一。防衛大学校で恒例の「帽子投げ」のあと、落ちた帽子を1学年の学生が回収する“知られざる役目”を紹介した投稿に、「帽子ガチャすぎる」「夢のある雑用」といった声が寄せられました。
投稿したのは、防衛大学校卒業後に航空自衛隊やアメリカ空軍での経験を持ち、「思い出ネタ」を発信しているはじめさん(@hajime20250823)です。帽子の中にはお小遣いが入っているという噂を聞いて楽しみにしていたものの、実際に入っていたのはなんと「5円」だったといいます。
防衛大学校では卒業式の最後に、卒業生が一斉に帽子を空へ放り投げます。4年間の厳しい訓練が終了し、共に歩んだ仲間との別れの意味合いを込めて行われる伝統行事。卒業生が帽子を投げ、ダッシュで会場を後にし、その後、会場に散らばった帽子を回収するのが1学年の任務です。
はじめさんがこの回収任務に臨んだときの気持ちは、先輩たちへの感謝が50%、卒業式後に予定されていた「観閲更新」と呼ばれるパレードの準備への焦りが30%、そして残りの20%が「お小遣いはいくら入っているのかな」という淡い期待だったといいます。
実は防衛大学校では、帽子の中にお金やメッセージが入っていることがあるという話が、新入生のころから噂として知られていたそうです。
帽子の回収は広い会場で行われますが、担当範囲は厳密には決められていませんでした。「大体この辺り」という大まかな指示がある程度で、「何分以内」といった厳格なルールもなかったそうです。椅子の片付けも含め、作業は10分から20分ほどで終わったといいます。
はじめさんが拾った帽子の中に入っていたのは、小さく紙に包まれた5円玉でした。
「率直な感想は『おもしろっ』でした」
包みには「ご縁がありますように」というメッセージも添えられていたそうで、思わず笑ってしまった一方、「ふざけんな!笑」とも思ったと振り返ります。
同期の間では、誰がどんなものを見つけたのかという話でも盛り上がりました。中には1000円を見つけた人もいたそうですが、豪華なものはそれほど多くなかったといいます。その代わり、散髪店のクーポン券や飲食店の割引券を見つけた同期もいたそうで、クーポンには「ここの〇〇が美味い」といったメッセージが書かれていることもあったそうです。
やがて、はじめさん自身が卒業する側になりました。帽子投げをする立場になったときには、今度は後輩に向けて“仕込み”をしたといいます。
「部屋のモンスター代」
そんなメッセージとともに、2000円札を入れておいたそうです。当時、防衛大学校ではエナジードリンクのモンスターがよく飲まれており、1本200円ほどだったため、部屋のメンバー10人分が買える金額でした。
厳しい訓練や規律で知られる防衛大学校だからこそ、こうした遊び心が学生生活の中で大きな意味を持っていたといいます。
「こういう、いい意味でしょうもないイベントがあるだけで、辛い中にも娯楽があると感じることができます」