2017年に東日本での販売を終了して以降も根強い人気を誇るスナック菓子「カール」(明治)と、それによく似ていると噂される「パックル」(東ハト)。
今、SNS上ではそんな2つのスナック菓子をX線CTで比較した実験が大きな注目を集めている。
「東日本では買えなくなってしまった『カール』と、それにそっくりなお菓子『パックル』。味も形もパッケージもよく似ています。しかし、X線CTで比較したところ、画素値(X線の吸収量)に明瞭な違いがありました。うっかり混ぜてしまってお困りの方は、ぜひ弊社にご相談を。 」
と件の実験を紹介したのは有限会社ホワイトラビットのXアカウント(@XRayCT)。
形状だけではほとんど見分けのつかない2つのスナック菓子だが、X線の吸収量には明らかな違いが。カールがほとんど均一であるのに対し、パックルは密度高めの物質と密度低めの物質の二成分から構成されているように推測できるということだ。
有限会社ホワイトラビットの担当者にお話を聞いた。
ーー今回の実験の経緯をお聞かせください。
担当者:有名なお菓子には、オリジナルと、形・色・味がよく似ているいわゆるジェネリック商品がしばしば存在します。そこで、それらにX線CTで差が現れるのかを試してみたいと考えました。特にカールとパックルは、パッケージも似ており、カールは関西方面に出張すると新幹線の駅や空港のお土産屋さんで売っているので、手に入りやすかったというのもあります。
撮影に関しては個体差の影響を受けないよう、各試料10個以上をまとめておこないました。さらに両者を別々にCT撮影すると、撮影時に生じるさまざまな変動が画素値に影響を及ぼすため、隣接して配置し同時に撮影しています。
ーー実験結果をご覧になったご感想を。
担当者:味が似ているのにも関わらず、画素値の頻度分布に明確な差が現れた点は意外でした。「パックル」では低画素値側と高画素値側の二つの成分に分かれているように見えたのに対し、「カール」にはそのような分離は確認されません。この違いは最終的に食感の差に結びつくのではと推測しています。
同じニッチを占める商品を狙いながらも、独自の個性を成立させているメーカーの技術力にはあらためて感心します。
ーー投稿に大きな反響がありました。
担当者:「カール」と、「パックル」をはじめとしたカールジェネリックを食べ比べしている人が意外と多かったのが印象的でした。それと同時に、「カール」を渇望する声の多さから、その根強い人気もあらためて実感しました。
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SNSユーザー達から
「X線ってやってることが美味しんぼ!」
「こういうユーモアある技術の無駄遣いって大好きです笑」
「いや~うっかりカールとパックル混ぜてしまって困ってたので助かります!」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。カールとパックルを食べ比べる機会のある方は、この実験結果と照らし合わせてみてほしい。
今回ユニークな実験で話題になった同社だが、X線CT装置導入とCT撮影、X線CT再構成による3D断面画像の作成など、X線CTに関するさまざまな事業を展開している。ご興味ある方はぜひホームページやSNSをチェックしていただきたい。
【有限会社ホワイトラビット関連情報】
▽公式ホームページ
https://white-rabbit.jp
▽Xアカウント
https://x.com/XRayCT