「4枚ドアで、大きくて、故障の少ない車を買ってもいい?」と妻に相談した男性。数日後、自宅へやってきたヴィンテージなロールス・ロイスを目にした妻の第一声は「は?」。そんな夫婦のやり取りがXに投稿されると、「コーヒー吹いた」「嘘は言ってないw」など反響を呼びました。
投稿したのは、埼玉県加須市にあるロールス・ロイスやベントレーを中心とした博物館「ワクイミュージアム」の館長を務めるW.K.Bさん(@WcCartney)。妻に車種名を伏せて相談した理由について、次のように明かします。
「この車は『Twenty』というモデルになります。100年前のクラシックカー、かつ屋根もない車だとバレてしまうと、なんて言われるかわかりませんので…。使い勝手の良さそうな車を装って、買ってもいいか相談しました」
相談を受けた妻は、「まぁ別にいいよー」とおおむね了承。数日後、納車されたヴィンテージのロールス・ロイスを目にすると、思わず「は?」という反応だったそう。
とはいえ、ワクイミュージアムの館長として長年にわたってクラシックカーを収集してきたW.K.Bさんに対して「妻は『もう何を言ってもダメ』だとわかっている」と語り、今回のようなやり取りは新たに車を迎え入れる際の通過儀礼のようなものになっていると笑います。
妻に相談したように、「故障が少ないのは本当です」とW.K.Bさんは話します。
「この車が製造されたのは1920年代半ば、世界恐慌および第二次世界大戦よりも前のことなので、物資がまだ潤沢にあり高品質な鉄が使われているんです。そんな高品質な鉄やアルミを用いて分厚く頑丈に製造されているため、言わばオーバースペック。エンジンも絶好調で、通勤やコンビニへの買い出し、旅行まで全てに使用しております!」
現在は妻もクラシックカーの存在を受け入れ、今では逆に「せっかく買ったんだから、もっと乗りなさい」と叱られることもあるのだとか。
W.K.Bさんが館長を務めるワクイミュージアムでは、展示車の多くをエンジンがかかり実際に走行できる「動態保存」の状態で維持することにこだわっています。スタッフによるエンジン始動の実演などを通じて、歴史的な名車の息吹を五感で体感できるのが特徴です。「エンジンとタイヤがついていればなんでも好き」と話すW.K.Bさんですが、「良い車」の条件については「4枚ドア・大きい・故障しないだけではない」といいます。
「エンジンをかける時、走行する時に製作者の製作意図がわかるのが“良い車”だと思います」
そんな車愛が溢れるW.K.Bさんから、クラシックカーや趣味の車を購入するにあたり迷っている人に向けて、メッセージをもらいました。
「ご家族を説得しようとしている方へ。きっと、購入後に唯一後悔することといえば、『早く買わなかったこと』になります。なので、現世で生きているうちに嗜みましょう! まずは、僕の車に乗ってみるのも良いです。ぜひ、ミュージアムに遊びに来てください!」