大手コーヒーチェーンやファミリーレストランのドリンクバーでも、「チャイ」を目にする機会が増えてきた。かつては女性に人気のドリンクという印象もあったが、最近は男性の支持も広がっているという。スパイスカレーや麻辣湯のブームを背景に、香辛料の風味がより身近になったことも一因とみられる。男性たちはなぜチャイにひかれるのか。その理由や魅力、登場している新商品について取材した。
甘党じゃない夫が、チャイにハマった理由
「チャイ」とは、スパイスがきいたインド発祥の甘濃いミルクティーのこと。サントリーの調査では、カフェや自宅でチャイを楽しむ人の割合は年々増加しており、さらにその半数以上が男性との結果も。なぜ、男性がハマるのか? チャイ好きの男性たちに話を聞いてみた。
実は今回のテーマでまず思い浮かんだのが、夫だ。会社から飲みかけのペットボトルを持ち帰る事が多いのだが、昨年ごろからチャイの登場回数が一気に増えた。甘党ではないし、休日は甘い飲み物を口にすることもあまりないので不思議に思っていた。「仕事中は少し甘いものが飲みたくなる。缶コーヒーを飲むことが多かったが、その気分じゃない時にチャイを選んでみたら、シナモンの香りがいいし意外と良かった」とのこと。仕事の休憩中に「ちょっと嬉しくなる」ドリンクとして活用しているようだ。
仕事中や休日にも「気分転換」がカギ
同じく仕事中や、ランチタイムにチャイを楽しんでいるという近藤 昭彦さん(クリニック勤務・40代)にも話を聞いた。普段はカフェラテを飲むことが多いそうだが「ちょっと気分を変えたい時、少しだけ甘みが欲しいなと思う時」にチャイを選ぶことが多いのだとか。「スパイス独特の風味や味わいが雰囲気を変えてくれる。アジア系の飲み物だという認識で、伝統的な飲み物だなと感じる」とその魅力を語る。
また、休日のスパイスカレー作りが趣味という小田さん(営業職・20代)は「スパイスの配合や茶葉を変えて、オリジナルチャイを作るのにハマっている」という。楽しみ方は様々だが、今回話を聞いた3名とも、共通して「気分転換」を口にしていた。多忙な男性たちのリフレッシュに、チャイは相性がいいのかもしれない。
ペットボトルにも本格チャイが登場
そんな消費者のニーズに目をつけた新商品も。“働く人の相棒”をコンセプトに展開するサントリーのBOSSから今月発売になったのが「クラフトボス 世界のTEA チャイラテ」。ペットボトル商品では初めて※「凍結粉砕技術」を採用。(※同社調べ)シナモン、カルダモン、クローブを極低温下で凍結した後にまるごと粉砕して配合することで、 “カフェのような本格的にスパイスが香るチャイラテ”を目指した。同社の担当者は「ミルクティーのやさしい甘さで癒されつつ、スパイスの刺激が気付けにもなる。『新しい仕事の相棒』として提案したい」と自信を覗かせる。
スパイスの刺激がきっとクセになる
期待感を膨らませさっそく飲んでみた。まずはシナモンの華やかな香りが広がり、その後まろやかなミルクのコク、複雑なスパイスの風味を次々に感じる。カルダモンの爽やかな香りのおかげか、ミルクティーなのに不思議と後味はスッキリ爽やか。うーん、これはきっと癖になる人も多いのでは。甘すぎないので、食事と合わせるのにもよさそうだ。最近、スパイスカレーの名店が監修するレトルトカレーのシリーズにハマっているのだが、このチャイを合わせて『本格スパイスランチ』もいいなぁなんて思ったり。何かとストレスフルなこの時代、リフレッシュが必要なのは男性だけじゃないはず!スパイスの刺激で、美味しく気分をあげていきたい。
◆中口のり子 芸術系大学卒業後、出版社にて地域情報誌の企画提案や取材などを担当。結婚・出産を経て、デザイナー&ライターとしてフリーランスに。ラジオ関西の情報サイト「ラジトピ」への寄稿ほか、大阪・兵庫を中心に活動。グルメから美容まで、最新の流行がいち早くキャッチできるこの仕事は天職!?