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「ご主人さま」「奥さま」と呼びかけるのは避けたい……でも、適切な言葉が見つからず 教授の悩みに共感の声

中将 タカノリ 中将 タカノリ

他人の配偶者を呼ぶ際に使用する「ご主人さま」「奥さま」という呼称。

今、SNS上ではこれらの呼称に代わる言葉を募集する投稿が大きな注目を集めている。

「『ご主人さま』『奥さま』を避けたい人は多い。でも、代わりの言葉が見つからない。 『夫さま』『妻さま』も難しい。当人同士専用の言葉に『さま』をつけては使えない。 『配偶者の方』は婉曲すぎる。 『お連れ合い』は古めかしい。 『ご家族の方』は広すぎる。 空白を埋める言葉を、絶賛募集中!」

と投稿したのは国立国語研究所教授の石黒圭さん(@ishigurokei)。

たしかに現在の男女平等の視点からすると男性を「ご主人さま」、女性を「奥さま」と呼ぶのは封建的に過ぎる。しかし慣れ親しんだ言葉だけに、すぐにそれに代わる言葉を探すのはなかなか難しそうだ。

石黒さんにお話を聞いた。

ーー「ご主人さま」「奥さま」という呼称についてどうお考えですか?

石黒:「ご主人さま」は男が家庭の主人である、「奥さま」は男は外・女は内という家庭内分業をイメージさせ、ジェンダー的な観点から望ましくないとされています。ただし、会話の中で相手のパートナーに言及する適切な尊敬語が他にないことから消去法的に使われており、それに代わる言葉の出現が求められているのが現状です。

ーー投稿に大きな反響がありました。

石黒:反響の大きさは、相手の配偶者を話題にするときにいつも困っていると多くの方が思っていることの反映ではないでしょうか。寄せられたご意見では、「配偶者さま」「パートナーさま」「お相手の方」「お連れ合い」など、工夫されたものもありましたが、誰もがしっくりいくものはなく、決定打には欠く印象です。しかし、言葉はみんなが使っていれば次第になじむものです。各人が「これがよい」と思う形を積極的に使っていくことが大事で、それによって社会が変わっていくと思います。

◇ ◇

数々の意見に加え

「改まった場所で配偶者を話題にしなければならない状況が限りなく少なくなりますように 親しい間柄ではなんと呼ぼうと全然失礼はありません 何故ここで配偶者を話題にしなけりゃならないのか?の場所が多すぎる」
「再婚前に夫の両親宅に挨拶に伺った際に大正15年生まれの義父が『いい相棒ができて良かったなあ』と夫にいいました。 あれから相棒といういいかたがとても大好きになりました。」
「対人援助職なんでいつも悩むんですが、相手が言うまでは、パートナーさん、妻さん、夫さんキャンペーンしてます。結構やり始めると慣れてきます。違和感あるかなとこちらが危惧しててもよく聞いてみると、意外とご高齢の方がパートナーがーとか配偶者がーとか言うんですよね。お名前知ったらお名前で。」

などあらためて夫婦の呼称について考えさせられる声も寄せられた今回の投稿。読者のみなさんはどのように感じるだろうか。

なお今回の話題を提供してくれた石黒さんは3月7日に新著『本物の読解力』(SB Creative)を上梓。正確に読む、深く読む、批判的に読むという3つの視点から真の読解力について紹介した内容なので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

石黒圭さん関連情報
Xアカウント:https://x.com/ishigurokei
『本物の読解力』(SB Creative):https://www.sbcr.jp/product/4815640330/

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