tl_bnr_land

「用事がなくてもOK」館長呼び出しボタン 2025年は192回対応、来館者との距離を縮めた粋な仕掛け

青島 ほなみ 青島 ほなみ

北海道北見市の「北の大地の水族館」に設置されている、「館長が出てくるボタン」

「用事がなくてもOK」「ボタンを押すと、だいたい3分以内に現れます」と書かれた案内とともに設置されたこのボタンは、来館者が自由に押すことができ、実際に館長本人が姿を見せるというユニークな仕組みです。

新型コロナウイルスの感染拡大により、来館者との直接的な交流が制限される中、「もっとお客さんと話せるきっかけをつくりたい」との思いから、2020年7月に設置されたというこのボタン。Xでは、「2025年だけで192回出ていくことができました!」という報告も話題になり、再び注目を集めています。

この取り組みを続ける理由や、来館者とのやりとりについて、北の大地の水族館館長・山内創さんに話を聞きました。

ーー「用事がなくてもOK」というルールにされた理由を教えてください。実際、用事がない方とはどのようなやりとりをされているのですか?

山内:コミュニケーションを増やすのが目的のボタンなので、少しでもボタンを押すハードルを低くしたいと思い、「用事がなくてもOK」としました。用事がない方には、水族館の今日のおすすめの展示物をご案内しています。

ーー来館者との印象的なやり取りがあれば教えてください。

山内:「意外と普通の人ですね。もっとエグい人が出てくるかと思っていました」と言われたのは印象に残っています。

ーー来場者からよくかけられる言葉や、特に多い質問はありますか?

山内:「ボタンを押しに来ました」「アフロじゃないんですね(スタッフ紹介ボードの写真がアフロのため)」「X見ています」などです。質問は本当にさまざまなものをいただきます。

ーーメディアで話題を集めていた取り組みですが、1年で変化を感じることはありましたか?

山内:2025年はさまざまなメディアで取り上げていただいたこともあり、2024年よりも「ボタンを目的に」ご来館いただく方が少し増えたかなと感じています。

ーーこのボタンを続けていて「やってよかった」と感じる瞬間はどんな時ですか?

山内:ボタンのことを知っていただいてから、数年越しで「これを押すために」遠方からお越しいただいたという方もおられて、やっていてよかったなと思います。

ーーこれから来場したいと考えている方にメッセージを。

山内:北海道の魚たちとともに、皆さまのご来館をお待ちしております。ボタンも、たくさん押してもらえるとうれしいです。

◇ ◇

館長と来館者をつなぐ、小さなボタン。もし訪れる機会があれば、少し勇気を出してボタンを押してみてはいかがでしょうか。

午前中は別棟での飼育作業のため、午後の方が出てくる可能性が高いそうです。思いがけない会話が、水族館での時間をより印象深いものにしてくれるかもしれません。

関連情報
北の大地の水族館Xアカウント:https://x.com/onneyu_aqua
山内創館長Xアカウント:https://x.com/suymuc

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース