小さな土地に家族が住めるスペースを確保するなら、3階建てや屋上などで「高さ」を活用したいですよね。そんな狭小住宅の定番「3階建て」や「屋上スペース」を活用した注文住宅の失敗談を集めてきました!
スキップフロアに小上がりの床下収納、段差が多すぎて掃除がしにくい…
Aさん(関東在住、30代、パート)一家が選んだのは、建ぺい率60%で土地面積23坪の分譲地でした。
長男・長女にそれぞれ個室を用意しつつ、家族が緩やかに存在を感じられる造りにしたいと希望して、スキップフロアやロフト空間の活用が得意な建築事務所に依頼。空間を上手く使って十分な収納スペースも確保できたそうです。
制限ギリギリまで高さを使い、全部で5層の空間には階段や段差がそのままベンチや本棚、ワークスペースになっていて、小上がりの和室の下部を床下収納にするなど収納性もインテリア性も高く、狭小住宅ならではの工夫に大満足だったAさんですが、引っ越し後、ある「大変さ」に気がつきました。
段差が多いことでロボット掃除機が使えないことは当初から説明されていましたが、普通の掃除機も段差ごとに移動させないといけないこと、何度もコンセントをさし直ししないと届かないこと、床部分ではなく段差の垂直部分も意外とホコリがたまって掃除が必要なことなど、想定以上の大変さがあったそうです。
「掃除機を毎回持ち上げて、1フロアずつ移動するのってけっこう重労働です。今はいいけど、年を取ったら無理かもしれません」
掃除の大変さは引っ越し前の計画段階ではなかなかイメージしにくいかもしれませんね。
屋上テラスに物干しスペースを用意したけれど…
Bさん(関東在住、40代、主婦)夫婦のお住まいは3階建てで、1階部分は士業を営むご主人の事務所に、2階・3階を居宅として使っています。1階は事務所利用ということもあり、ベランダに洗濯物を干して生活感が出るのは避けたいと道路からは見えない屋上に物干しスペースを確保することにしました。
洗濯機やお風呂は2階にあるため、Bさんは洗濯のたびに屋上まで洗濯物を運ぶのですが、思っていなかったリスクがありました。
それは屋上の風の強さ。周りには10階建て程度のマンションやビルも多く、その中で比較的高さの低いBさん宅は風の通り道になっているようで、風の強い日は物干しが倒れるほどの風が吹いて洗濯物が飛ばされてしまうのだそうです。
「一度は結構重い敷布団が飛んでいきました。その時はお隣のマンションの通路に落ちましたが、万が一道路に飛んで行ったら危ないですよね。あと、屋上まで洗濯物を上げ下ろしするのが本当に大変で。幅も狭いので洗濯物を抱えて足元が見えず、一度階段で転倒しました。屋上をメインの物干しにするのはよくよく考えた方がいいと思います」
確かに毎日のこと、大変そうです…!
線路に近いので防音重視したら家の中でだれがどこにいるか全然わからない
Cさん(関東在住、40代、事務)のご自宅は線路沿いにあるため、防音を重視して家づくりをされたそうです。その甲斐あって、日中の電車の音は「今電車が通ったな」と気付く程度になったのだそう。
一方問題は「静かすぎる」こと。防音重視の上に機密性が高いこともあり、1階・2階・3階それぞれどこに人がいるのかわからないどころか、1階の玄関が開いたことにも気がつかないレベルの仕上がりになってしまい、子どもの帰宅やペットが今家のどこにいるか気配がしないことに困っているCさん。
「正直静かすぎて怖いなと思うこともあります…」
「ちょうどいい」を目指すのって難しいですね。
夫が酔って帰ると3階の寝室まで上がってこれなくてリビングで力尽きちゃう
Dさん(関西在住、30代、主婦)の3階建てならではの悩みは、夫のお酒好きのせいかもしれません。
夫婦の寝室と長女の部屋は3階、2階にLDKがあり、1階は水回りと納戸代わりの個室という一般的な「3階建ての間取り」のDさん宅。今のところDさん自身が不便に感じることはないとのことですが、問題はDさんの夫が、飲んで帰ってくると必ずと言っていいほど1階の納戸もしくは2階のLDKで力尽きて寝てしまい、3階の寝室まで上がってこれないことだそうです。
「狭小住宅で階段も狭くて、とても2人並んで支えてあがるなんて無理です。何回言ってもダメですね。この時だけは普通の2階建てが良かったなと思います…」
確かに酔っぱらいを3階まで連れて行くのは大変そうですね!