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13歳で妊娠「リアル14才の母」と娘の23年間、両親は日本人なのに私だけハーフ顔…【2025年、さまざまな思いを抱えた妊娠・出産】

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2025年、SNSを通して、自身の妊娠や出産、出自について思いを綴った投稿が、たくさん発信されました。13歳で妊娠して14歳で母となった女性、アメリカで卵子提供を受ける「体外受精」を受けた両親への思い、出産直後に心肺停止に陥る事態に見舞われた女性…。「さまざまな妊娠・出産の形」を紹介します。

両親に見つかった時にはもう臨月

福井県在住のゆかさん(37)は、TikTok名・リアル14才の母(@gigacoro)で、親子の成長記録を投稿しています。中学2年の時に娘を出産し、家族の協力を得ながらシングルマザーとして育てました。まさに、2006年に放送されたドラマ「14才の母」のようだと話題になりました。現在、娘は23歳。「周りに何を言われようが、娘のためなら耐えられた」と語ります。

妊娠が発覚したのは13歳。3カ月ほど生理が来ず、妊娠検査薬で調べると陽性でした。両親に見つかった時は臨月。すぐに入院して一週間後に出産しました。当時の相手とは破局し、未婚シングルマザーに。出産後も中学に通い、卒業後は実家が理髪店という影響で、美容室でアルバイトをしながら美容専門学校に行き、17歳で免許を取得。19歳の時には、貯めた資金と両親の援助もあり、当時流行っていたエクステ専門店を開業。借りていた資金は、学費も含めて返済しました。

子育てで大事にしたのは、親子のコミュニケーションです。「怒るのではなく、教える」「同じ目線で考える」「楽しい時間は全力で」と娘が明るく、笑顔でいられる環境を整え、娘の友達も大切にしました。娘の高校卒業後には、娘の希望でメイド喫茶の経営を二人三脚で行い、ビジネスパートナーとしてコロナ禍も乗り越えました。「娘ですが、妹のようであり、時には友達みたいな関係です。娘のおかげで流行りやおしゃれを一緒に楽しむこともできて、最強のパートナーだと思っています」

13歳で妊娠、「リアル14才の母」と娘の23年間… 成人後はビジネスパートナー「姉妹や友達みたいな関係」

「両親は日本人なのに…私だけハーフ顔」なぜ?

「私は日本人の両親の元に産まれました。でも、顔立ちは日本人離れしています」。そんな書き出しで、自身のバックグラウンドを綴ったのは、インスタグラム名・erincoさん(@erincogram_)。現在28歳で、目鼻立ちがくっきりした顔立ちで、くるくるヘアがチャームポイント。母が54歳の時に自然分娩で産まれました。20歳を過ぎて知った〝出生の秘密〟とは―。

両親には「日本人だよ」と言われてきましたerincoさん。しかし、幼い頃は見た目がコンプレックスで、髪を縮毛矯正でストレートにしたり、人見知りになったりしてきました。出生の疑問はずっと心に残り、20歳の頃、父に思いきって聞きました。すると、父は「ハーフだよ」と経緯を教えてくれたそう。

父と母の結婚は高齢で、母の卵子の機能が低下していました。子どもを諦められなかった両親は、アメリカで卵子提供を受ける「体外受精」を選択。2回の失敗を経て、体力的にも金銭的にも最後のチャンスに。若い女性の卵子と父の精子でできた受精卵を母のお腹に宿してもらい、出産に至りました。「聞いた時は号泣しましたね。私は母と血が繋がっていないんだ…とショックで。ただ、愛情をかけて育ててくれたことに変わりはなく、お母さんの代わりはいないし、血縁のお母さん以上にお母さんだし」

父は3年前に介護生活の末、亡くなり、母は今年1月、脳梗塞で亡くなりました。今、erincoさんは昔は嫌だったカーリーなヘアを生かしたモデル活動し、人生を謳歌しています。「両親が諦めなかったから私がいるし、生きられていることが本当に奇跡だと思うんです。両親に『産んでよかった』と思ってもらえるような充実した人生にしたいです」

「両親は日本人なのに…私だけハーフ顔」 54歳で出産した母、〝出生の秘密〟を知った娘の思い

10年の不妊治療の末に授かった双子…出産した夜、母は心肺停止

10年間の不妊治療をインスタグラムに記録してきたのは、渡辺さん(@beteran_funin_chiryo)。昨年3月に顕微授精で陽性判定となり、双子を授かりました。出産当日の同10月10日、双子の女の子を帝王切開で出産。しかしその夜、容体が急変し、子宮からの大量出血による出血性ショックで一時心肺停止になりました。翌日には大学病院へ転院し、子宮全摘出を含む5度の手術を実施。意識が戻ったのは出産から1週間後の10月17日でした。

生死の境界線を超えて目覚めた渡辺さん。髪は乱れ、体は浮腫み、まだ完全には回復していなかったものの、双子と対面した時のことを「やっと会えて、ただ嬉しかった。〝ありがとう〟の気持ちでいっぱいでした」と振り返ります。現在、渡辺さん一家は幸せな時間を過ごしています。先日、治療中によく夫婦で訪れていた遊園地のイルミネーションを双子と一緒に見に行ったそうです。

「諦めそうになった頃には想像もできなかった光景。長く辛い治療だったけど頑張ってきて良かったね、と夫と幸せを嚙み締めました」。そして、不妊治療を検討している人にメッセージを送ります。「治療中は妊娠や子どもの話に敏感になり、取り残されたような気持ちになることもあるでしょう。でも自分を責めず、辛い時は治療から距離を置いて心を休めてください。夫婦でよく話し合い、お互いを支え合いながら同じ方向を向いて進んでいくことが大切です」

10年の不妊治療の末に授かった双子 出産した夜、母は心肺停止に 子宮全摘・5度の手術の末…目を覚ましたのは1週間後 家族の支えがつないだ“奇跡”

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