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【大学受験】約半数が「高校入学以前」から塾通いをスタート→第一志望合格率が最も高い学習開始時期は?

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

じゅけラボ予備校(大阪市北区)は、このほど「教育サービスの利用開始時期と大学合格」に関する調査を実施しました。それによると、約半数が「高校入学以前」から塾通いをスタートさせている一方で、第一志望合格率が最も高いのは「高3スタート組」となり、志望する大学のレベルによって最適な学習開始時期が全く異なるという、興味深い実態が明らかになりました。

調査は、2025年現在、大学生の子どもが大学入試に向けて塾や予備校などの教育サービスを利用していた全国の保護者475人を対象として、2025年8月~9月の期間にインターネットで実施されました。

なお、本調査では私立大学の区分を便宜上、難関私大は「早慶上理」「GMARCH」「関関同立」、上位・中堅私大は「成成明学獨國武」「北里」「名城」「南山」「西南学院」「日東駒専」「産近甲龍」と定義しています。

まず、「塾や家庭教師などの教育サービスの開始時期」を聞いたところ、「高校入学以前」(45.7%)が最多となり、早い段階から学習習慣を確立し、難化する大学入試に備えようとする傾向がうかがえました。

大学入試に向けた教育サービスを利用したと回答した364人のうち、「第一志望大学に合格した」と回答した割合を教育サービスの利用開始時期別に見ると、「高校3年生から」(75.6%)が最多となり、「高校入学以前から」(56.2%)や「高校1年生から」(54.7%)、「高校2年生から」(58.5%)開始した層の合格率を約20ptも上回っていることから、「早く始めれば有利」という一般的なイメージとは異なる傾向が示されました。

また、「教育サービスを利用して第一志望大学に合格した」と回答した人(浪人生・覚えていないを除く)の内訳を見ると、「高校3年生」から塾や予備校等の教育サービスを開始した生徒は他の学年からスタートした場合よりも「その他私大」(41.7%)への合格者の割合が多いことがわかりました。

この結果について同校は、「部活動の引退などを機に受験勉強へ本格的にシフトし、自身の学力や残された時間を考慮した上で現実的な志望校を設定し、短期集中で対策を行った結果が、高い第一志望合格率に繋がった可能性が考えられる」と推察しています。

第一志望に合格した学生のうち、難関大学の筆頭である「国公立大学」に絞って見ると、「高校2年生から」(46.4%)塾の利用を開始した層が最も多く、次いで「高校1年生から」(35.7%)が続き、早期からの計画的な学習が国公立大学合格に繋がりやすいことがうかがえました。

他方、早慶上理・GMARCH・関関同立といった「難関私大」においては、「高校1年生から」(17.9%)が最も多くなり、国公立と比べて入試科目数が少なく、特定科目で高い完成度が求められる難関私大では、対策を始めるタイミングが早ければ早いほど有利になるという、明確な傾向が明らかになりました。

また、最難関とされる「医学部または獣医学部」への合格においては、「高校入学以前から」(8.9%)と「高校3年生から」(8.3%)が上位となり、対策の開始時期が二極化するという興味深い結果が出ました。

調査を実施した同校は「大学受験における最適な学習開始時期は、全ての受験生に共通するものではなく、一人ひとりが目指す大学によって全く異なる。まず志望校というゴールを明確に設定することで初めて、本当に必要な学習内容と最適な開始時期が見えてくるのでは」とコメントしています。

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