「みんなからたくさん愛情をもらい、美猫になってほしいという願いを込めました」
愛猫アイビーくんの名前に詰め込んだ想いを語るのは、飼い主のkazuさん(@kazu0729f)。
アイビーくんは、元野良猫。優しい飼い主さんに保護され、今年の11月には8回目の“うちの子記念日”を迎えました。
自宅の玄関前から離れなかった成猫を保護
2017年11月23日、飼い主さんは自宅の玄関前でアイビーくんと出会いました。当時、アイビーくんは推定1歳。自宅には先住猫がいたため、最初は保護を悩みました。
しかし、翌日になってもアイビーくんが家から離れなかったため、保護を決意。
保護後には、動物病院で健康状態をチェック。すると、脱水症状を引き起こしており、原因不明の血尿が出ていることが判明しました。
適切な治療によって命を紡がれた、アイビーくん。お迎え後は安心した様子を見せつつも、よく鳴き、家族に自分の意志を伝えていたそうです。
「当初は、里親を探す予定でした。でも、あまりのかわいさに家族みんなメロメロになり、うちの子になったんです」
人間が大好き!宅配員の心も掴むアイビーくんの日常
家族とは対照的に、繊細な性格だった先住猫リンちゃんはお迎え当初から、アイビーくんを警戒。
怖がる素振りを見せたことや、2018年11月頃、リンちゃんに腎不全が発覚したため、飼い主さんはできる限りストレスを与えないよう、2匹が過ごす部屋を分けました。
「だから、最後まで2匹が仲良くなることはありませんでしたが、アイビーはリンに興味津々でした。気になる存在だったようです」
もともと人間に対してあまり警戒心がなく、人懐っこかったアイビーくんですが、お迎え当初は猫を被っていたよう。たくさん愛情を注がれる中で、徐々に本性が明らかになってきました。
「お迎え当初は聞き分けのいい子でしたが、だんだんワガママになったり、かなり甘えたりするなど、手がかかるようになりました(笑)そういうところも、とてもかわいいです」
人間好きのアイビーくんが甘えるのは、家族だけではありません。なんと、自宅に来る宅配員や生協のお兄さんなどにもスリスリします。そのため、飼い主さんは訪問者から「アイビーくんに会えて嬉しい」と言われたり、「アイビーくんいますか?」と尋ねられたりするのだとか。
「シャーと威嚇することも引っ掻くこともない、温厚な性格です。原因不明の血尿は今も見られるので、療法食を与え、定期健診を受けています」
猫を失ったペットロスの痛みを癒してくれたのは愛猫だった
生活の中心は、愛猫――。そう話す飼い主さんは、深い猫愛の持ち主。だからこそ、先住猫リンちゃんが16歳で逝去した時には、ペットロスの辛さを痛感しました。
しかし、そんな時、心を支えてくれたのも愛猫だったそう。アイビーくんは悲しみに暮れる家族にスリスリ。「僕だけを見て」と、行動で伝えてくれたのです。
「アイビーは独占欲があり、自分を見てほしいという圧がすごくて。その存在の大きさに、私たち家族は救われました」
一緒積み上げてきた8年分の思い出は、何にも代えがたい宝物。それらを大切に抱えながら、飼い主さん家族はこれからもアイビーくんを溺愛し、猫ファーストな日々を送っていきます。
来年にアップされる“9年目のうちの子記念日“でも、アイビーくんは幸せそうな表情を見せてくれることでしょう。