キジトラ猫の兄弟「マオ」くんと「モモ」くんは、Xユーザー・ぽりぽりさん(@XQFlQWLhWkxA0s2)の大切な家族です。ふたりとの出会いは、長年暮らした愛犬との別れを経てしばらく経ったころ、ごく身近なところで訪れたといいます。
出会いの予兆ーー軒下で兄弟猫を保護
愛犬が亡くなったのは昨年の春。飼い主さんは心の整理がつかないまま、悲しみに暮れる日々を送っていたといいます。
「また犬をお迎えする心境にはなれませんでした。でも、しばらくして猫と暮らしてみたいという思いを抱くようになって…。これといった出会いに恵まれないまま時が過ぎ、2回も猫を保護する夢を見るほど気持ちが募っていったんです。隣家の人に『猫を迎えたいと思っている』と話したこともありました」
その数カ月後、まるで夢の続きが現実になったかのような出来事が起こります。
「9月になって隣家の人から『うちの軒下に子猫がいるよ』と声をかけていただき、あわてて見に行くと、2匹の小さな子猫が…。当時、生後3週間ほどのマオとモモでした。ふたりがきょとんとした表情を浮かべていたのを覚えています」
その日は雨が降り出しそうな天候でした。小さなふたりをこのまま放ってはおけないーー、そう思った飼い主さんは迷わず、保護することを決めました。
「夢が正夢になって、マオとモモとの出会いに運命を感じました。『大事に育てよう』と心に誓いました」
初めての子猫育てーー生活が一変した
飼い主さんは過去に猫と暮らした経験はありましたが、赤ちゃん猫を迎えるのは初めてでした。
「ふたりを連れて家に帰ったあと、かかりつけの動物病院に相談しました。翌日は病院が定休日だったため、スプーンで離乳食を与えながら様子を見守ることに。そして診察を受けた結果、ふたりとも男の子。そろそろ離乳期を迎えるころで、ドライフードも食べることもわかりました」
飼い主さんは、少しずつふたりと暮らすための環境を整え始めました。
「愛犬が使っていたケージを子猫用に少し改造し、しばらくその中で過ごしてもらうことに。自分で縫ったクッションの上で寝かしつけたり、子猫用のトイレを設置したり…少しずつ必要なものをそろえていきました」
そして、一緒に暮らし始めて1年。ふたりはすこやかに成長しました。
「大きな心配事やトラブルはなく…強いて言うなら、ふたりがそっくりで見分けがつきにくくて苦労したことくらいでしょうか。すくすくと成長してくれてホッとしています」
強い絆で結ばれた兄弟…今、飼い主さんが抱く思いとは
マオくんとモモくんは、現在1歳を迎えました。体が大きいほうがマオくん、少し小さめなのがモモくんです。
「ケンカをすることなく、とても仲良し。よくお互いに毛づくろいをしあっています。マオのほうがおとなっぽく、モモのお世話をよくしていましたが、今はふたりとも独立心が芽生えてきたように思います」
飼い主さんの愛情を一身に受けて育ったふたりは、とても穏やかな子でもあります。これまで飼い主さんを威嚇したり、怒ったりしたことは一度もありません。
「人懐こく、甘えん坊に育ちました。すっかり、マオとモモに心を奪われて猫中心の生活になりました。でも、とても充実しています」
改めて、飼い主さんは「どうぶつとの暮らしっていいものだな」と感じているといいます。
「ふたりと出会えたこと、そして今ここに一緒にいることができて本当に嬉しいです。あれほど小さかったふたりが立派に成長してくれたなと…これからも元気で、幸せに暮らしてほしいと思います」