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クマ撃退する「スプレー」のニセモノが横行……死亡事故に繋がる「悪質な模造品」を見分けるコツは?

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

株式会社トウキョウジュウホウさんに聞いた、「模造品」を避けるには?

ーー「模造品」を避けるために、購入者が気を付けることはありますか?

「正規代理店から購入する、または、正規代理店からの商品情報を確認すれば間違いはありません。ただし、正規代理店の中にも熊基準に満たないモデルのスプレーを販売していることが多いため、EPA基準を確認することも大事です。また、オンラインショップの中には内容に嘘の表記がある商品もあるため、信頼性のあるショップからご購入下さい」

<※EPA:アメリカ合衆国環境保護庁(Environmental Protection Agency)>

ーー有効なクマスプレーの基準を教えてください。

「人命を守るための目安としては、①噴射距離:8m以上、②連続噴射時間:6秒以上、③容量:215g以上、④カプサイシン&カプシノイド他は1~2%(よく効くのは2%)が最低限の基準となります。

それ以外ですと、速射性と噴霧が重要になります。1回の流れ動作で噴射できないクマスプレーはその分タイムロスができるため、リスクが増えます。また、噴射される液体は霧状であることが必須です。霧状でないと限られた時間内に熊の粘膜部分に当てることが出来ないため、ほとんどの方には使用が不可能です」

人命に関わる「模造品」の規制を

ーー「信頼性のあるショップ」はどこで判断するべきでしょうか?

「クマスプレーについて説明できる会社の方が信頼できます。また、しっかりとした所の大半が、SNSや雑誌にて、クマスプレーが注目される前の段階から長い期間に渡って販売しておりますので、そういった点もご確認ください」

ーー悪質な模造品が多く出回っている現状を改善するには…?

「模造品は死に直結するため、規制が必要です。また、表記と内容物が違う悪質なクマスプレーや、対人用の催涙スプレーをクマスプレーと称して販売することに対する規制も必要です。そして、クマスプレーの規格を日本もアメリカに準じて制定すべきだと思います」

「クマスプレー」のレンタルサービスも

クマ対策に有効な「クマスプレー」は高価で、保管期限もあるため、「少しでも安く入手したい」と考えるのも無理はない。

また、今年は異常な数のクマが出没し対人事故の件数も多いため、注文が殺到。品薄状態が続いていることも、模造品の横行に影響しているといえそうだ。

「最近では登山客向けに、大手メーカーもクマスプレーのレンタル事業を展開しています。持ち歩くのに暴発リスクなどがあるため、手元に置いておくのが不安な人や、不定期にキャンプや登山をする人はこうしたレンタルサービスを利用することもおすすめです」(ろう・へんないきものチャンネル さん)

◼︎株式会社 トウキョウジュウホウ / Tokyo Juho, Inc.

◼︎YouTubeチャンネル「へんないきものちゃんねる」「【要注意】偽物のクマよけスプレーを絶対に買わないでください…」

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