LGBTに関する理解が進み、BL(ボーイズラブ)のカルチャーもいよいよ市民権を獲得した感がある昨今。
今SNS上で大きな注目を集めているのは
「これ私はホント恥ずかしいですが、小4の頃に買い溜めていたBL本がバレて全部捨てられて、私があまりにも泣くので『こんな本でこんなになるのはおかしい』と思われカウンセリングを受けさせられたことがあります その後も、理解されず、私がおかしいのかという洗脳の時期もありましたが、今コレ。勝ち」
というみうらさん(@chu_u63)のエピソードだ。
今では本棚におさまりきらないくらいのBL本を蒐集しているみうらさんだが、子供時代は母親に理解されず口惜しい思いをしてきたという。今でこそ価値観の多様化が尊重されるようになったが、ほんのひと昔、ふた昔前までは多くの家庭でこのような"教育"がおこなわれてきたのだ。
みうらさんにお話を聞いた。
ーー本を捨てられた当時の年齢は?
みうら:本を初めて買ったのは小学4年生の時ですが、本を捨てられたのは小学6年生の時だったと思います。
私は小さい頃からアニメオタクで、当時はスマートファンも持っていなかったのでDSで「うごメモ」や「ニコニコ動画」を視聴しておりました。その際に自分の好きなアニメの二次創作に出会いそこで初めてBLというものを知りました。そこが初めての出会いだったのでBL本(商業BL)があることを後に知り、その後読んでみるととても面白くてその時にハマりました。
ーー当時の出来事を振り返って。
みうら:当時のことは今でも少し悲しい思い出として残っています。自分が大切にしていたものを勝手に捨てられた悲しみや、好きなものを否定され、まるで私自身まで否定されたような気持ちでした。ですが、今考え直せば両親も両親なりに「世間一般的に普通と認識されていないもの」という認識の本を読んでいる私を守りたかったのかなという気もします。
ーーお母さんは現在はBLに理解があるのでしょうか?
みうら:母親が現在BLに理解があるのかは不明ですが、私自身も成人しているので本を捨てられることや小言を言われることもなくなりました。ですが今もきっとあまりよく思われていないと思います(笑)。
ーー投稿に大きな反響がありました。
みうら:ただ本当に何気なく載せた投稿にここまで反響があると思っていなかったので、本当にびっくりしています。同じような経験をした方だったり、逆に親からBLを勧められたという方もいて、家庭によって違いがあるとはいえど私と真逆の家庭があることにも驚きました。また私の投稿を見て、「子供の頃に我慢させられたものは大人になってから爆発する典型的な例」という旨の引用リツイートをたくさんいただいたのですが本当にその通りだと思いました。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「小4でBLデビュー早っ‼︎ あなたのBLはどこから?わたしはBOOKOFFから。」
「小4でBLがわかるんですね…。 もしや、こないだ親戚の小学生の女の子に『銀英伝』勧めたら、なんだかやけに喜ばれたのって、まさか…?」
「確かに子供の所有物を勝手に捨てるのはどうかと思います。」
「人それぞれ好きなのは違うし私もBL好きだから自分の好きなように、自由にしていいと思います!私も大人になったら買いまくります笑」
「ホンマにおもろいwww やとしたら私もカウンセリングコースやわwwwww」
など数々の驚きの声、共感の声が寄せられた今回の投稿。読者のみなさんは子供時代に似たような思い出はないだろうか?
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