地域によって食文化はさまざまです。ときには驚くようなこだわりを持っていることもあります。漫画家の横山了一さんがX(旧Twitter)で投稿した『とにかくソースにこだわる関西の嫁』では、関西生まれの奥さんのソースに対する愛情が描かれ、話題となっています。
横山さんの奥さんは、ウスターソースを日常的に使っています。これまで中濃ソースを使っていた横山さんは「よくそんな脇役みたいなソース使うね」と言うと、奥さんは目の色を変えて「関西じゃ主役はウスターソースやで!」と強く反論します。横山さんはこの反論に対して「基本は中濃ソースでしょ!」と言うと、それに対して奥さんは「最近出たヤツやろ~?」と異論をまったく許さない姿勢を見せるのでした。
そんなウスターソースを愛する奥さんも、東京に住んだ当初は我慢して中濃ソースを使っていたようです。しかし東京9年目のある日、奥さんは突然「あかん、もう限界や…」「中濃ソースを使うの限界やわ。今日からウチ、ウスターソースととんかつソースに戻すで!」と宣言します。
さらに奥さんの実家では、さまざまなソースが常備されています。ウスターソースを基本として、とんかつソースやお好みソース、さらにたこ焼きソースに焼きそばソースも備えられていることに、横山さんは驚きを隠せません。
読者からは「うちも結婚してからばらソース以外は食べなくなりました(神戸✕横浜)」や「東海民はウスターソースが基本、かつにはミソです。」「九州人なら多分醤油は我慢できなくなりそう…」など、さまざまな地方のこだわりが語られています。そんな同作について、作者の横山了一さんに話を聞きました。
中濃ソースでは染み具合が物足りない
ー奥さんはどんな時に中濃ソースの限界を感じたのでしょうか?
コロッケなどにウスターソースをしっかり染み込ませるのが美味しいらしく、中濃ソースではその染み具合が物足りないので不満だそうです。
ーたくさんのソースを使い分けられている奥様ですが、横山さんはソースの違いを感じますか?
お好み焼きソースやとんかつソースは必要性を感じるのですが、ウスターソースはまだ必須、とまではいきません。まだまだソースの修行が足りないかもしれませんね。
ーソース以外に奥様のご実家である関西の食や風習などを取り入れていることはありますか?
カレーはポークよりもビーフで作ったり、牛肉を使った料理が多い印象です。北海道出身の自分は、すき焼きや肉じゃがに豚肉を使う文化だったので余計にそう思いますね。
<横山了一さん関連情報>
▽『横山了一の縦読み漫画集』(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CKR8RM7K
▽X(旧Twitter)
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▽ブログ
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