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「玄関スッキリ!」のはずが…人気の「ウォークインシューズクローゼット」で後悔「思っていたのと違った」

中瀬 えみ 中瀬 えみ

新居に取り入れたい設備として人気の高い「ウォークインシューズクローゼット」。玄関をすっきり見せられ、収納力も高く、家の中に持ち込みたくない物を楽に管理できるなど、メリットの多さから憧れる人も多いようです。一方で、実際に暮らし始めてから「思っていたのと違った」と感じるケースも少なくありません。

「いいなあ!ウチも欲しかったの」なぜか覗かれるクローゼット

Aさん(関東在住・40代・主婦)の一家がマイホームを建てて5年。新しい街での暮らしにも慣れ、上の娘は小学生、下の娘は幼稚園に通うようになりました。ママ友にも恵まれ、にぎやかな日々を送っています。

もともと社交的なAさんは、娘たちの友達やその母親を招いて家族ぐるみで付き合うことも多いタイプです。招く相手の多くは気の合う人ばかりで、訪れた人からは「次はうちにも来てね」と声をかけられたり、「お招きありがとう」とお菓子を持ってきてくれたりと、楽しい時間を過ごせているそうです。

そんな中で、ひとつだけ少しモヤモヤしていることがあるといいます。それは「玄関土間の脇からドアなしで入れるウォークインシューズクローゼットを、断りなく覗かれることが多い」という点。

「『すごい!ウォークインシューズクローゼットいいよね~!』『やっぱり便利?』『素敵な靴ある~』と褒めてくれる人がほとんどで、悪気はないのも分かるんです。でも、二階に勝手に上がったり収納や冷蔵庫を開けたりはしないのに、どうしてここだけは見てもいいと思うのか不思議で」とAさん。

「靴のにおいとか気になるし、あくまで裏側の空間なのに……。通気性を優先してドアを付けなかったけど、やっぱり付けておけばよかったと後悔しています」

玄関の延長にある場所だからこそ、「オープンな空間」と感じてしまう人が多いのかもしれません。

無意識に物を置いてしまう“魔のスペース”

Bさん(関東在住・30代・会社員)は、夫婦共働きで保育園児の息子と3人暮らし。家づくりの際は「少しでも時短で家事ができるように」と、生活導線に徹底的にこだわったといいます。

その工夫のひとつが、ウォークインシューズクローゼット。ベビーカーや電動自転車をそのまま入れられる広い玄関土間の一角にコートハンガーや荷物置きを設置し、ゴミの一時保管もできるよう、玄関とクローゼット部分だけで約6畳のスペースを確保しました。

使い勝手や動線には満足しているものの、ひとつだけ困っているのが「無意識に荷物を置いてしまい、どこに行ったか分からなくなること」。

「帰宅後にスマホや郵便物をそのまま置きっぱなしにしたり、ハンコやハサミなどの文房具、子どもの汚れた服を脱がせる作業を玄関横で済ませたりするうちに、『あれ?リビングにあったはずなのに』ということがよくあります。つい手近な場所に置いてしまうクセのある人は、向いていないかもしれません(笑)」

便利さの裏で、思わぬ“置き癖”を誘発してしまうこともあるようです。

通路が埋まって「もうウォークできない」

Cさん(関東在住・40代・主婦)は、「荷物が多い人ほど管理が難しい」と感じている一人です。

夫は多趣味で買い物好き。ウォークインシューズクローゼットは、集めたスニーカーや趣味の道具を飾るように保管したいという夫の希望で設けました。最初の2カ月ほどは整理整頓もできていたものの、次第に“定位置”があいまいになり、今では足の踏み場もない状態になってしまったそうです。

「大きな段ボールで届いた荷物や、出張用のスーツケース、ゴルフクラブ、クリーニングに出す予定の服など、土間だからとそのまま置いてしまっていて……。元の場所に戻すには拭いたり片付けたりが必要で、つい後回しにしてしまうんです。今ではまったく“ウォーク”できません」

“便利な一時保管場所”を美しく保つには、意識の持ち方も問われるようです。

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