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上司が「休憩いれやー」→若手社員が拒否「トイレ以外、仕事しっぱなし」 ジムトレーナーの助言で…変わった理由とは?

海川 まこと 海川 まこと

社会人として日々の仕事に追いかけられる生活を送っていると、仕事のしずぎで体に限界を感じることがあります。そんな時に取るべき行動について描いた作品『しんどくなる前に休憩を入れる』(作:まるいがんもさん)は、多くのビジネスパーソンに当てはまる内容として注目を集めています。

舞台はとある会社。真面目な若手社員である真締真一(まじめ・しんいち)の部署は、大口のプロジェクトが重なったため、みんな必死に仕事をしています。真締の教育係である柔木美和(やわらき・みわ)は、真面目すぎて休憩を取らない真締が気になる様子です。

柔木が真締に「トイレ以外仕事しっぱなしやろ。適度に休憩いれやー」と言います。しかし真締は、足取りがふらついているのに大丈夫だと言って仕事を続けるのです。また、翌日は休日でしたが、自宅でも真締はついパソコンを触ろうとします。

ただ、柔木に前もって「家でパソコン開いたらあかんでー」と言われたことを思い出し、ジムへ行って軽く泳ぐことに。久しぶりにジムで泳ぐ真締は「おかしい...すぐしんどくなる。全然長く泳げなくなってる...」と息を切らします。そこで真締はフォームが悪いのかと思い、顔なじみのスタッフに見てもらうことにしました。

真締の泳ぎ方を見たスタッフは、フォームは綺麗だが息継ぎが少ないと教えます。こまめに息継ぎするとスピードが落ちると思っていた真締は腑に落ちない様子です。しかし、言われた通りにすると、とても楽に泳げたことに驚きました。

そして、スタッフは「しんどくなる前に息継ぎを入れることが長く楽に泳ぐには大事だと思うんです」とアドバイスします。それを聞いて真締は「そうか…しんどくなる前にか...。結果的にそっちの方が効率が良くなるし、体力が持つか...」と納得するのでした。

舞台はジムのプールから会社に変わります。仕事量は先週と変わらずとても多いです。そんな中、真締は仕事中に席を立ち、柔木に「ちょっと戦略的サボタージュに行ってきます」と言って離席します。

また別の時には、「今日の分は終わりました。残りは明日やります」と言って、仕事を必要以上に多くこなそうとしなくなりました。この変化に感心している柔木に、真締は「わたしは息継ぎの仕方を覚えたので」と言って颯爽と退勤していきます。

その後ろ姿に柔木と上司は「息継ぎの仕方?」と疑問を抱きつつも、「自分なりの休み方を見つけたようで。よかった、よかった」と安堵するのでした。

同作は東洋経済オンラインにて連載中のオリジナル漫画『真面目なマジメな真締くん』からの抜粋です。 オフィスワーカーなら思わず「あるある!」と頷いてしまうアレコレをユーモアに包んでお届けするオフィスコメディとなっています。そんな同作について、作者のまるいがんもさんに話を聞きました。

長い目でみるとそっちの方がずっと元気に登れるんです

ー同作を描くきっかけがあれば是非教えてください。

実際に僕がスポーツジムで泳いでる時に思ったことがきっかけです。子どもの頃から泳ぐのは得意で、長い距離も泳げてたんです。

でも年を取ったからか、ジムで50Mも泳ぐともう疲れてしまって。「昔はもっと楽に長く泳げたのになぁ…。どうすればもっと長く泳げるんだろう?」と考えた時に、もしかして息継ぎの回数を増やせばいいかも…と。実際試してみるとそれまでよりだいぶましになりました。

もうひとつ、僕は登山もします。登山の時も師匠に「疲れる前に休憩を入れる」という考え方を教えてもらい実践してました。

長い目でみるとそっちの方がずっと元気に登れるんですよね。その2つの考え方が同作のきっかけになっています。

ー水泳の息継ぎが仕事の戦略的サボタージュにつながる発想は何か元になったものがあるのでしょうか?

三十代の半ばを超えてからでしょうか。若い時のように徹夜をしたら体力も気力も持たなくなりました。徹夜をしても結局、次の日がポンコツすぎて…。何もできずに無駄に終わってしまうと感じるようになりました。

なので仕事でまだ頑張れるってなっていう状態でもあえて切り上げて休むというやり方を選ぶようにしています。もちろん締め切りが先の場合だけですが…。

―まるいがんもさんが実践する自分なりの休み方があれば、教えてください。

仕事中やマンガの作業でいうと、「ポモドーロテクニック」はよく使います。30分集中して5分休むというようなやり方です。

あんまり長く集中できないタイプなので、このやり方だとはかどります。日にち単位の休み方でいうと、よく寝ることですね。休日もよく昼寝はします。寝たら体力的なこともメンタル的にもリセットされるので。

ー最後に読者に一言お願いします!

とにかく読んでいただきありがとうございます。今後とも頑張っていきます。

<まるいがんもさん関連情報>
▽東洋経済オンライン連載中『真面目なマジメな真締くん』
https://toyokeizai.net/category/comic-majimekun
▽X(旧Twitter)
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▽note
https://note.com/neominoru
▽Youtube
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▽書籍『真面目なマジメな真締くん』(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DFPM1988

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