tl_bnr_land

屋外で働く人を熱中症から守りたい 1日4回推奨「ゼネコンがつくったしおゼリー」が話題

米田 ゆきほ 米田 ゆきほ

10月まで猛暑が続くという情報が気象庁より発表された2025年。

歴史を塗り替えるほどの猛暑日が続き、熱中症による搬送者数も昨年に比べ大幅に増加した。しかし警備員や建築作業員など、仕事上、屋外で作業しなければならない人は多い。6月には労働安全衛生規則が改正され、建設現場における熱中症対策が法的に義務化。風や湿度なども加味され算出する暑さ指数(WBGT)28度以上または気温が31度以上の環境下で、連続1時間以上または1日4時間以上勤務する場合は、熱中症対策を事業者が行うことが義務となった。

そんな中、屋外作業員を多く抱える三和建設株式会社「ゼネコンがつくったしおゼリー」を開発。広く購入できるようネット販売も開始した。暑い夏も屋外で働く建築作業員が愛用する熱中症対策のゼリーとは?しおゼリー発起人である川口秀夫さんに話を聞いた。

――スポーツドリンクとの違いは? 

川口:スポーツドリンク100ml分の栄養成分がしおゼリーなら10gで摂れます。カロリーも5.7kcalで、スポーツドリンクの1/3から1/4ほど。糖尿病や太るのが心配な人にも重宝されています。スポーツドリンク味に飽きてしまったり、水分補給は水や麦茶を飲みたい人にも好評です。5種類の味があるので飽きずに食べられるし、ゼリーなので介護の現場や、たくさん水を飲むのが難しい人にも利用されています。

――摂取に効果的なタイミングや間隔は?

川口:1日4回の摂取を推奨しています。弊社では朝礼時に全員で食べるのですが、朝は脱水が起きやすいタイミング。高齢者の方から、寝る前と朝起きた時に食べる習慣をつけたら調子いい、というお話もいただきました。かさばらず複数パック持ち運びやすいので、気軽に補給できるのも熱中症対策として有効だと考えています。

――酷暑が続きますが、屋外での作業について新たな問題点は?

川口:一部の現場ではサマータイムを部分的に導入しています。どんなに対策をしていても、この酷暑で熱中症を防ぐのは難しいですが、その後の適切な対処で、重症化を防ぐことができます。弊社では全現場監督者に「熱中症予防管理者」の資格取得を義務付けています。WBGT(暑さ指数)の把握や、どんな状況下で熱中症が起こりやすいのか、兆候が見られた際の迅速な対応を学んでいます。

◇    ◇

これまで経験したことのないこの暑さには個人での対策だけでなく、会社や自治体や学校など、組織的な対策が必要だ。まだまだ残暑は続く。体調に気を付けて過ごしたい。

三和建設株式会社
https://www.sgc-web.co.jp/
しおゼリー
https://38sgc.stores.jp/

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース