"校庭のワカメ"を撮影した動画がX上で話題になっている。
校庭に突然現れる、ワカメのようなゼリー状の物体。雨上がりや水はけの悪い場所に発生し、カリカリに乾いても雨が降ればまたプルプルに戻ってしまうこの謎の物体を覚えている人も多いのではないだろうか。
話題になった動画には、ワカメのようなイシクラゲが広範囲にぎっしり繁茂。タンパク質や鉄分が豊富とのことで収穫を試みるも、周りの草は枯れていて、除草剤が撒かれていることが分かり危機一髪!というもの。ユーザーの懐かしさと興味を集め、439万件表示された。投稿した、猟師カメラマンの小林成彦さんに話を聞いた。
――校庭のワカメ、懐かしい動画でした。
小林:雨の日に娘を送った幼稚園の駐車場で、滑って転びそうになったんですよね。その時目にしたのがこのイシクラゲでした。ぬるぬるして、ものすごく滑りやすい。このイシクラゲを見た瞬間、子どもの頃に小学校や畑で見ていた謎のワカメのような物体の記憶がブワーっと蘇りましたね。
――実は食べられて、さらに栄養価も高いとのことですが、実際に食べたことはありますか?
小林:まだないんです…。除草剤がかかったところでの発見が多く、食べてみたいのは山々なので、食用にプランターで栽培してみようと思っています!
――除草剤が効かない理由は?
小林:通常の除草剤は植物の光合成を阻害することで枯らしています。でも、イシクラゲは植物ではなく陸に生える藻の一種なので、除草剤が効かないんです。駆除にはイシクラゲ専門の駆除剤がオススメです。
―― 田舎に移住されて10年だそうですが、自然の中の暮らしで心がけていることは?
小林:川遊びやクワガタが家に毎晩飛んでくるとか楽しい面がいっぱいあります。一方で、マダニとかマムシとか、とんでもなく滑りやすいイシクラゲみたいに危険な要素を含むものもたくさんあるので注意が必要。危険を認知、学ぶ、察知することが第一かなと思ってます。
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SNSでは「除草剤使っても出てくるやつ!そういうことだったのか。」「コイツで滑ってカメラを壊しそうになったことがある。」「どんどん増えて困る」などの反響が集まった。どんどん増えて栄養豊富なイシクラゲ、食用になる時が来るかもしれない。
小林成彦 X
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