「20時前でもまだ路面温度が30度以上（ここは土なのでまだ低め）ということを伝えたかったんだけど、きっと誰一人そんな数字には目が行かないのだろうな」
Xユーザーの飼い主さん（@Kainushi__）が投稿した写真が注目を集めています。写っているのは1匹の愛犬。SNS上では「いぬくん」（生後5カ月・男の子）の愛称で呼ばれています。
この日、飼い主さんはいぬくんと夜散歩に出かけました。猛暑日が続く日々、散歩前に路面の温度を測るのは犬の飼い主にとって必須のこと。飼い主さんはスマホと連携し、赤外線で熱を見える化できるアプリを使って路面温度をチェックしました。
表示されたサーモグラフィ画像は、夜8時というすっかり日が暮れた時間にもかかわらず、地面の熱がまだこもっていることを示していました。下側の路面は赤やオレンジ、黄色で高温を表し、上に行くほど緑や青で低温を示しています。
ところが、その画面の中には、ぼんやりと浮かび上がるいぬくんの姿がーー。目や耳、口まわりが赤く、顔の中心から外側に向かって黄色から緑、青とグラデーションのように変化している姿は、まるで宇宙人のようでした。
当のいぬくんは、飼い主さんを見上げてにっこり笑顔。このユニークな写真が公開されると、5万件超の“いいね”を集め、多くの人の目を釘付けにしました。そこで飼い主さんに詳しく話を聞きました。
夜の散歩で生まれた“未確認生物ショット”
ーー撮影時の状況を教えてください。
「ポストの画像は、スマホに内蔵されているサーマルイメージングカメラ『FLIR』で撮影しました。私といぬくんが住んでいるのは北日本のさらに北の地方ですが、この日は北海道で最高気温40度近くの予報が出るなど、記録的な暑さだったんです。
近年は夏の日中に犬の散歩をするのは熱中症や足の火傷の危険があります。成長期の大型犬であるいぬくんの運動量を少しでも多く確保するために、気温や路面温度とにらめっこする日々です。
この日は夜7時を過ぎてやっと気温が25度を下回ったので散歩に出ました。体感的には涼しく、その時間に地面が火傷するほど熱いことは考えにくいのですが、まだ熱を持ってはいるだろうと思い、FLIRで確認したんです」
ーーこの画像を見た感想は？
「FLIRの温度表示を地面に合わせているときに、ポストの画像通りのいぬくんの顔が写り込んできてーー思わず笑ってしまいました」
ーーこのときは土の上を歩くようにされていたと伺いました。
「土の地面で30度、舗装路は30度台後半だったと思います。土も舗装路もある遊歩道のような場所でしばらく散歩して帰りました。路面温度が犬の体温（37〜39度）より低ければ火傷をすることはないはずなので、気温や日差しを見て熱中症の危険がなさそうな限りは、できるだけ歩くようにしています」
ーーいぬくんの性格を教えてください。
「子犬らしく天真爛漫でとても賢い子です。噛む、物を壊す、拾い食いをする等々、子犬がやりがちな困ったことは一通りやっていますが、きちんと教えてしつけるとよく理解してくれます。
昨年亡くなった先輩犬も同じ秋田犬の男の子でした。お迎え当初から困った行動をまったくしない良い子だったのですが、しつけをしようとしたことは全く覚えてくれなかったので、同じ犬種でもまったく違うのだなと驚いています。
いぬくんは散歩が大好きで、いつもニコニコ歩いています。高い橋やグレーチング、川を渡る飛び石にも臆さず進んでいくので、けっこう怖いもの知らずかもしれません」
いぬくんのサーモグラフィー画像は、多くの人を驚かせると同時に、夏場の犬の散歩には注意が必要だと改めて考えさせられるきっかけにもなったようです。
「笑ってる…」
「むりかわいすぎる」
「笑顔なのかわいい！」
「サーモグラフィーヌ」
「未確認生物が笑ってる」
「鼻って冷たいんだな」
「目の周りも熱いんだ！」
「こんな風に放熱してるのね！」
「犬がどこから放熱してるのかよくわかっておもしろい」
「お耳暖かいんだ犬ちゃん、サーモグラフィーでもかわいいが貫通してくる」
「深刻な問題なのは理解しておりますが…絵面がつよくて…（ハリボーのグミにありそう）」
「目、口、耳などの毛の少ないところから放熱してて、鼻先は湿って冷えているのがよくわかりますね」
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