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「何匹減った?」美容室での一言に傷つき…10匹の猫と暮らす女性が感じた“命への価値観の差”

渡辺 晴子 渡辺 晴子

「家族が何人死んだ?と聞かれたみたいで、本当に嫌になった」

SNSでそう心境を吐露したのは、X(旧Twitter)ユーザーの寧々子さん(@X5Uxxb)。2か月ぶりに訪れた美容室でのやりとりが大きな反響を呼びました。

2か月ぶりの来店で…

寧々子さんは5年ほど通っていた美容室で、店長から「先月来なかったけど何をしてたの?」と尋ねられました。

「猫が病気になって通院していた」と答えると、鏡越しに返ってきたのは思いもよらない言葉――「で、何匹減った?」

「私は一度も“猫が亡くなった”とは言っていません。それなのにそんなふうに聞かれて、怒りが込み上げました」と振り返ります。

猫は「家族であり我が子同然」

小さい頃から多くの動物に囲まれて育った寧々子さん。特に猫は特別な存在で、現在も10匹(二男八女)と暮らしています。「猫は家族であり、我が子同然です。癒し癒される日々で、常にそばに寄り添ってくれる信頼できる相棒」と語ります。

共感の声が続々

この投稿には、「同じような経験がある」という声が数多く寄せられました。

「闘病中の猫が亡くなった時、上司に『よかったじゃん、お金かからなくなって』と言われて辞めました」
「猫なんかいいから、と言われて距離を置いた」
「肺がんで亡くなった愛猫に『あと数日だね』と言われて頭にきた」
など、動物を「家族」と思う人たちの怒りと悲しみが重なります。

命の重さに人も動物もない

反響については「自分と同じ価値観の人がこんなにもいることに励まされました」と話す寧々子さん。「命に人間も動物もない。皆、それぞれの命を全うするために生きています。その思いを分かち合える人との出会いを、猫たちがつないでくれています」と強調します。

美容室をあとにした日、寧々子さんの胸に残ったのは、悲しみよりも「もうここには行かない」という決意でした。命への価値観の違いが、日常の中で静かに人と人を分けてしまう――そんな現実を映し出す出来事です。

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