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大学キャンパスに学童クラブ 教員目指す学生が参加「実践的な学びの場がより身近に」

京都新聞社 京都新聞社

 京都市中京区西ノ京の花園大キャンパス内に、小学生が放課後や長期休暇中に過ごす「学童クラブ」が開設された。市内初の取り組みで、学生はボランティアとして子どもに関わり、互いにとって学びと成長の機会につなげられるという。

 同大学・拈花(ねんげ)館の教室(61平方メートル)を改装した「きっずキャンパス☆はなぞの」。近くにある円町児童館学童クラブの施設外クラスとの位置づけで、5月中旬に開設した。同児童館は広さが登録児童数に対して十分ではなく、一部の約30人が移った。

 同クラブ職員2人程度が常駐するほか、教員を目指す同大学の学生も加わって、一緒に遊んだり子ども同士の関わりをサポートしたりする。養護教諭を目指している社会福祉学部3年の学生(20)は「現在は近くの小学校で支援ボランティアをしているが、実践的な学びの場がより身近にできる意義は大きい」と語る。

 拈花館には広いリトミック室もあり、学生が使わない時間帯に学童クラブの子が利用できるほか、今後は児童が学生のクラブ・サークル活動に参加する機会も検討するという。同大学は「地域の子どもたちの成長に寄与し、『大学のまち京都』の一員の責任を果たしたい」としている。

 児童館での学童クラブは市が実施しており、今回の取り組みに関して花園大と包括連携協定を結んだ。運営は、円町児童館と同様に京都社会福祉協会(東山区)が担っている。

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